大塚商会、ジャスト、サイオスの3社、複合機を用いて紙文書をPDF変換するソリューション
PDF変換後の編集やセキュリティ設定が可能
ソリューションの概要 |
株式会社大塚商会、株式会社ジャストシステム、サイオステクノロジー株式会社(サイオス)は8日、複合機(MFP)を用いて、紙文書を編集可能なPDFへ変換するMFP活用ソリューションを、3月23日より販売すると発表した。変換されたPDFファイルは指定されたPCのフォルダに登録され、PDF編集ソフトを用いて、すぐに編集作業やセキュリティ設定などを行える。
このソリューションの特徴は、今まで個々で行っていた作業を、MFPとPDFソフトを連携させることで、一連の作業として実施できるようにした点。PDF変換・編集にかかる工数が軽減されるため、文書の閲覧用としてのPDFだけではなく、取引先との間の編集作業といった、共同作業での利用も手軽に行え、PDFの活用の幅を広げられるという。
また、こうして電子化されたPDF文書は、背景に「社外秘」「回覧」「コピー」などのすかし文字の挿入を行ったり、閲覧パスワードや印刷制限などのセキュリティ設定を施したりできるので、情報漏えい対策をしながら、文書の共有が可能。閲覧したいページにジャンプできる「しおり」機能、付せん紙のようにメモ書きをする「ノート」機能を備えている。
ソリューション開発にあたっては、大塚商会の複合機導入実績から得た活用ノウハウをベースに、MFPのスキャナ機能を利用して紙文書をPDFに変換するサイオスのソフト「Quickコンバート」と、ジャストシステムのPDF作成・編集ソフト「JUST PDF 2 [作成・編集]」の連携を3社共同で実現した。
なお、販売は大塚商会がMFPと組み合わせて行うほか、導入支援も提供する。この導入支援では、ユーザー企業の環境や業務にあわせた運用方法の検討から、電子化の具体的な作業の流れまでを提案し、文書の電子化とその有効活用を総合的に支援するとしている。
価格は15万2200円(税別)からで、別途リコー製のMFPが必要。大塚商会では、初年度は300社への導入を目標としている。