ハギワラシスコムとシマンテック、産業機器向けウイルス対策USBメモリ


プロテクションUSB(シマンテック版)

 株式会社ハギワラシスコムと株式会社シマンテックは7日、産業機器や業務用PC向けのウイルス対策USB製品の開発・販売で協業すると発表した。シマンテックのウイルススキャン技術を搭載したUSBメモリ「プロテクションUSB(シマンテック版)」シリーズをハギワラシスコムが28日より販売する。

 プロテクションUSB(シマンテック版)シリーズは、書き込まれたデータをスキャンし、ウイルス感染したファイルを即座に削除する「ウイルス監視機能」を搭載したUSBメモリ。

 データ授受を目的とし、産業機器や制御システムのほか、オフライン環境でPCを使うケースの多い中央省庁や地方自治体、医療機器コンピュータなどでの使用を想定する。

 ラインアップは、通常版とライトエディションの2種類。ライトエディションには、ウイルス感染したファイルの書き込みをブロックする機能のほか、データエリアへアクセスするためのパスワード設定、パスワード設定のポリシー変更が可能なソフト(オプション)が提供され、発売日は28日。

 通常版には、ライトエディションの機能に加え、2色のLEDを搭載し、ウイルス感染したファイルが書き込まれようとした場合に視覚的に通知するほか、接続した端末の情報を記録するアクセスログ機能を備える。発売は4月下旬を予定する。

 ハギワラシスコムでは、同製品をラインアップに加え、法人向け危機管理サービス製品を強化する。シマンテックは、半導体を利用したストレージ製品の開発メーカーとして実績のあるハギワラシスコムのUSB製品への自社技術搭載により、国内でのライセンス売上の向上を目指していく。なお、シマンテックとしてUSBメモリにウイルススキャン技術をOEM提供するのはこれが国内初という。

 両者は今後、共同でマーケティング活動を展開するほか、新たなウイルス対策ソリューションも開発していく考え。

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(川島 弘之)
2011/3/7 17:52