OfficeとGoogleドキュメントを同期、GoogleがOffice用プラグイン公開


「Google Cloud Connect for Microsoft Office」をインストールしたExcelの画面

 米Googleは24日、Microsoft Officeの文書をGoogleドキュメントと同期させられるOffice用プラグイン「Google Cloud Connect for Microsoft Office」を一般公開した。Windows 7/Vista/XP上のOffice 2010/2007/2003に対応する。

 「Google Cloud Connect for Microsoft Office」は、インストールすることでOfficeとGoogleドキュメントを同期させられるプラグイン。Googleが2010年に買収した米DocVerseの技術をもとに開発され、2010年11月には初期テスター向けに公開されていたが、今回一般向けに公開された。

 プラグインをインストールすると、WordやExcel、PowerPointの編集画面に「Google Cloud Connect」のメニューが表示され、Googleアカウントとパスワードを入力すると同期が行われる。標準設定では自動同期となっており、Officeで文書を作成すると自動的にGoogleドキュメントにも同じ文書が保存される。同期は手動で行うように変更も可能。

 Googleドキュメントに保存した文書には固有のURLが付与され、Office上で別のユーザーとの共有設定も可能。文書を共有したユーザーにはメールでURLが送付でき、メールを受け取ったユーザーはPCやモバイルのブラウザーから文書が閲覧でき、ファイルのダウンロードも行える。

 プラグインをインストールしたOfficeのユーザー同士であれば、同じファイルを共有して同期しながらの編集も可能。両者がオンラインであれば編集内容もリアルタイムに反映され、文書が異なる内容になった場合にはどちらを採用するかを選ぶことができる。ファイルの更新履歴もGoogleドキュメント上に保存されており、過去のファイルの状態に戻すこともできる。

 また、Googleでは、Googleドキュメントやサイト構築アプリケーションの「Google Sites」など、企業向けGoogle Appsの各種機能を導入前に低料金で90日間試用できるプログラム「90-Day Appsperience」を開始した。料金は、従業員50~500人の企業で7000ドル、500人を超える企業で1万5000ドル。

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