McAfeeとWind River、組み込みデバイス向けセキュリティ製品を共同開発


 米McAfeeと米Wind Riverは16日、組み込みおよびモバイルデバイスなどの非PCデバイス向けのセキュリティ保護に関する戦略的合意を発表した。

 Wind Riverは、組み込みシステム向けのリアルタイムOSなどを手掛けるソフトウェア企業。Wind Riverは2009年に米Intelの100%子会社となっており、McAfeeも2010年にIntelに買収されている。

 McAfeeとWind Riverでは、まずMcAfee製品とWind River Linuxとの間で統合を図り、その後Wind Riverの他のOSや組み込み仮想化技術との統合を進め、ネットワーク対応デバイスに向けたセキュリティおよび管理ソリューションを提供する。新ソリューションの展開は2011年内に段階的に実施し、Wind Riverでは今後の製品にMcAfee製品を搭載していく。

 McAfeeでは、2020年までにはネットワーク対応デバイスが500億台に達すると予想されており、こうしたデバイスへのセキュリティ侵害は非常に深刻な影響をもたらすと指摘。組み込みデバイスには電力面やメモリー、性能に関して制約があり、従来のセキュリティソリューションでは不十分だとして、McAfeeとWind Riverはこれらのデバイス向けに設計された包括的な専用のセキュリティソリューションを共同開発していくとしている。

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(三柳 英樹)
2011/2/18 13:22