サイベースが、企業におけるリアルタイムなデータ分析を支援するソフト


 サイベース株式会社は17日、リアルタイムなデータ分析を支援する「Sybase Real-Time DWH Suite」を発表した。3月1日より提供を開始する。価格は個別見積もり

 Sybase Real-Time DWH Suiteは、データベース間のリアルタイムなデータ移動を実現するミドルウェア「Sybase Replication Server Real-Time Loading Edition(RTL)」、高速なデータ分析を行うデータウェアハウス(DWH)専用データベース「Sybase IQ」、Windowsベースのモデリングツール「PowerDesigner」から構成されるスイート製品。基幹システム内のOracle DatabaseやSybase Adaptive Server Enterprise(ASE)から、Sybase IQへ高速データ転送することで、リアルタイムな基幹システムのパフォーマンスに影響を与えることなく、リアルタイムなデータ分析を実現する。

 従来、DWHへのデータ転送はバッチ処理で行われていたため、処理速度が遅く、稼働中のデータベースにも負荷を与えることが問題になっていた。しかしSybase Real-Time DWH Suiteでは、高速レプリケーション技術を搭載したReplication Server RTLを用いて、データベース更新ログだけをまとめてSybase IQへ転送する仕組みを採用し、パフォーマンスを大幅に改善している。

 また、この方式では、同期のためのシステム開発が不要になり、メンテナンスが容易なほか、複数の基幹システムから1つの情報系システムにデータを集約することが可能になるという。

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(石井 一志)
2011/2/18 06:00