MSYS、Web基盤製品「intra-mart」と次世代ERP「Biz∫」を販売


 丸紅情報システムズ株式会社(MSYS)は4日、NTTデータビズインテグラルおよびNTTデータイントラマートと販売代理店契約を締結し、業務アプリケーション「Biz∫」、システム構築基盤ソフト「intra-mart」の販売を開始した。

 Biz∫は、SOA(サービス指向アーキテクチャ)などを採り入れた次世代型業務アプリケーション。従来のパッケージは日本の商習慣に合わせるためにアドオン開発が多く、結果的に導入コストが増加する傾向にあったが、Biz∫では必要な機能を柔軟に追加・変更できるため、低コストで導入できるのがメリット。

 一方のintra-martは、Webシステム構築に必要な機能を部品としてあらかじめ用意したシステム構築基盤ソフト。ワークフロー、ポータル、ERPとのインターフェイス部品を、intra-martの共通基盤上で組み合わせることで、顧客のニーズにあった業務ソフトを短納期かつ低コストで開発できる。開発したシステムは、ユーザーの既存システムと連携が可能で、情報系システムをintra-martの共通基盤上に移行し、全社のシステム共通基盤として利用することにより、一元管理による運用コスト削減が図れる。

 Biz∫シリーズにも「Biz∫intra-mart」がラインアップされており、「Biz∫会計」「Biz∫販売」「Biz∫ePro_St@ff」「Biz∫BI」などの基盤として稼働するなど、Biz∫とintra-martは密接な関連性を持っている。

 MSYSでは、両製品の正規特約代理店として拡販に努める。Biz∫に関しては、製造・流通業における年商500~2000億円の中規模・大規模企業をターゲットに拡販するほか、NTTデータ ビズインテグラルと共同で、IFRS対応や次期ERP構想を検討する企業の課題を洗い出すコンサルティングサービスから、実際のシステム構築、運用保守サービスまで提供する。これらを通じて、今後1年間で2億円の売り上げを目指す。

 intra-martに関しては、既存のグループウェアからintra-martへの移行需要を見込み、NTTデータイントラマートと技術面・製品導入コンサルティングなどで交流を強化し、共同で営業展開を図る考え。また、個別アプリケーションの開発、既存のERPと連携するフロントワークフローの開発、プライベートクラウド環境の構築なども支援し、今後1年間で約1億5000万円の売り上げを目指す。

関連情報