「一太郎2011」「JUST Suite 2011」は、法人向けライセンス専用製品に


 株式会社ジャストシステムは7日、ワープロソフトの新バージョン「一太郎2011」とオフィス統合ソフト「JUST Suite 2011」を、法人向けのライセンス専用製品として発売した。今後、これらの製品は法人専用ソフトとして、中央官庁、自治体、教育機関、民間企業などの業務に合わせて強化していくという。

 一方で、一太郎の個人向けパッケージ製品として、「一太郎2011 創」を2011年2月10日に発売する。ユーザーインターフェイスを一新し、ウェブサービスや外部機器との連携機能を新たに搭載する。この新生・一太郎では、日本語ワープロソフトの新たな価値を創生し、文章を創造するツールとして今後も進化を続けていく決意を込めて、名称に「創(そう)」を加えたとしている。

 ライセンス価格は、「一太郎2011」が1ライセンス1万4700円~1万6800円、「JUST Suite 2011」が1万8900円~2万1000円(いずれもJL-Standardの場合)など。「一太郎2011 創」の希望小売価格は2万1000円(通常版)など。対応OSはWindows 7/Vista SP1以上/XP SP3以上。

統合ソフトも、個人向け製品と法人向け製品を分離

 「一太郎2011」では、新たに「ソプラ(一太郎ソーシャルプラグインシステム)」を搭載。プラグインの追加により、ウェブサービスや周辺機器などとの連携機能を拡張でいるようになった。まずは、「ソプラウインドウ」からツイートしたり、逆に気になるツイートを一太郎上に取り込む機能や、キングジムの「ポメラ」と連携する機能を用意する。さらに各種プラグインを順次ダウンロード提供する予定だ。

 このほか、Microsoft Wordとの互換性を向上させた。また、作成した文書をそのままPDF出力できるようになった。ユーザーインターフェイスは従来のものに加え、ツールパレットなどを画面の両脇に置いた新しい画面・操作体系に切り替えられる。

 「JUST Suite 2011」には、ワープロソフト「一太郎2011」、グラフィックソフト「花子2011」、表計算ソフト「三四郎2010」、プレゼンテーションソフト「Agree 2010」、日本語入力ソフト「ATOK CE for Windows」、メールソフト「Shuriken 2010 CE」、PDFソフト「JUST PDF 2 [作成・編集]」で構成される。

 「一太郎2011」のほか、「花子2011」も単体販売される。ライセンス価格は、1ライセンス8400円(JL-Standardの場合)など。

 前述のように、今回より「一太郎2011」がライセンス専用製品として法人向け販売に特化されるわけだが、個人向けパッケージ製品として新たに「一太郎2011 創」が投入される。

 一方、「JUST Suite 2011」については、個人向けパッケージ製品は今回発表されなかった。ただし、「一太郎2011 創」の上位パッケージである「一太郎2011 創 スーパープレミアム」が、「JUST Suite 2011」の個人向け製品に相当するかたちだ。

 「一太郎2011 創 スーパープレミアム」には、「一太郎2011 創」に加えて、「ATOK 2011 for Windows」「花子2011」「三四郎2010」「Agree 2010」「Shuriken 2010」「JUST PDF 2 [作成・編集]」などが含まれており、名称は一太郎だが、中身は統合ソフトと言える。希望小売価格は3万4650円(通常版)。

 JUST Suiteはこれまで、同じ構成のパッケージ製品とライセンス製品を並行して販売してきた。しかし、個人と法人では期待される機能が異なってきたため、ジャストシステムでは、それぞれに適した機能を提供するため、別の製品に分けたとしている。すでにATOKなどでは、個人向け製品と法人向け製品が分けられていた。

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