日本オラクル、データ連携ソフトの新版「Oracle Data Integrator Enterprise Edition 11g」

　日本オラクル株式会社は30日、データ連携ソフトの新版「Oracle Data Integrator Enterprise Edition 11g」を発表した。同時に、「Oracle Data Integration」製品ラインの一部である「Oracle Data Quality for Data Integrator 11g」および「Oracle Data Profiling 11g」も提供を開始している。

　Oracle Data Integrator Enterprise Edition 11gは、データの抽出、ロード、変換を行うことで、さまざまなデータの統合を実現するソフト。日本オラクル製品のみならず、他社のデータベースやアプリケーションについても、テンプレートを利用することで、低コストでの開発環境が提供できるという。

　また、データ連携製品ラインの一部である「Oracle GoldenGate」の機能を活用し、ログベースでの変更データをリアルタイムで取得・配信することで、ソースシステムへの影響を最小限に抑えたリアルタイムのデータウェアハウス（DWH）環境を提供するとした。

　新版では、Oracle WebLogic Server上での拡張性と性能がさらに強化されたほか、「Oracle Essbase」を含むOLAPシステムを新たにサポート。カスタムアプリケーションを含め、アプリケーションへ直接埋め込める拡張APIにも対応している。さらに、Oracle JDeveloper、Oracle Enterprise Managerとの統合により、開発者の生産性、運用管理のしやすさを向上させ、システムライフサイクル全体のサポートが強化された。

　あわせて提供されるOracle Data Quality for Data Integrator 11g、Oracle Data Profiling 11gでは、主に、複数システム間にまたがるデータの名寄せやクレンジングを行う機能によって、マスターデータ管理やデータ品質向上を実現するためのデータ統合環境を提供可能。シングルバイト/マルチバイト圏におけるデータクレンジングのチューニング機能、国・地域を超えた住所照合機能も提供する。