クライアント仮想化市場が急拡大、年率32%で5400億円規模へ―IDC Japan予測


国内クライアント仮想化ソフトウェア 出荷ライセンス数予測、2009年~2014年(出典:IDC Japan)

 IDC Japan株式会社は1日、2010年上半期(1月~6月)の実績調査を基に、クライアント仮想化ソリューション市場について分析し、その結果を発表した。

 2010年の同市場規模は1921億円となる見込み。2009年~2014年の年間平均成長率(CAGR: Compound Annual Growth Rate)は32.9%で推移し、2014年には5388億円に達すると予測する。中でも、DaaS(Desktop as a Service:クライアント仮想化ホスティング)は93.5%のCAGRで推移し、2014年には626億円に到達。2010年末までに30社以上のベンダーが参入するという。

 中核を成すクライアント仮想化ソフト市場では、2010年上半期に約36万本(前年同期比32.3%増)のライセンスが出荷され、2014年には220万ライセンスまで増加すると予測。中でも、デスクトップ仮想化ソフト市場には多くのベンダーが参入しており、70.6%のCAGRで高い成長を見込んでいる。

 一方、シンクライアント専用端末の出荷台数も景気後退から回復し、2010年上半期の実績値は約8万5000台で、前年比46.1%増の成長となった。2010年以降もこの成長を維持し、シンクライアント化端末と合わせた出荷台数は2014年に40万台超まで拡大する見込みという。

関連情報