NEC、多様なコミュニケーション機能を備えたソフト「UNIVERGE Business ConneCT」


 日本電気株式会社(NEC)は1日、ユニファイドコミュニケーション(UC)製品強化の一環として、コミュニケーション機能を統合して提供するソフトウェア「UNIVERGE Business ConneCT」を発表した。同日より販売を開始する。

 UNIVERGE Business ConneCTは、SIPサーバーやIP電話機と組み合わせることで、多様なコミュニケーション機能を提供できるソフトウェア。プレゼンス、インスタントメッセージ、ボイスメールなど一般オフィスで求められる機能と、ACD(着信呼均等分配)、IVR(音声自動応答)などのコンタクトセンターに必要な機能をともに備え、それらを連携させて利用することもできる。

 また導入にあたっては、必要な機能のみを選択してスモールスタートで運用を始め、段階的に機能を拡張する利用法にも対応。各機能共通で利用するユーザー情報データベースなどが一元管理され、効率的に運用や保守を行えるため、各機能を個別に導入する場合と比べ、導入コストを50%削減できるという。

 さらに、Microsoft Outlookと連携してOutlookのメール画面から電話発信をしたり、UNIVERGE Business ConneCTで管理するユーザー情報とOutlookの電話帳を同期したりすることが可能。ほかのアプリケーションと組み合わせ、より高度な電話制御やコールフロー設計などを行う機能も備えている。

 参考価格は15万円からで、インストールするサーバー、および連携するコミュニケーションサーバー、IP電話機、工事費などが別途必要となる。出荷開始は11月30日の予定。

 NECでは今後、中小企業やコンタクトセンター事業者を主な対象として販売を勧め、2012年度までに国内で累計2000システムの出荷を目指すとしている。

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(石井 一志)
2010/11/1 12:00