日商エレとサイオス、OSSを活用したSolarisからの移行支援サービス


 日商エレクトロニクス株式会社(日商エレ)とサイオステクノロジー株式会社(サイオス)は27日、Solarisのユーザー企業を対象に、オープンソースソフトウェア(OSS)を活用したサーバーへの移行支援サービスを共同で提供すると発表した。

 この移行支援サービスは、Solarisからのサーバー移行において、Linuxを代表とするOSSとx86サーバーを活用し、ITコストの削減、投資効果の最大化を図るもの。基本構想、システム提案、移行プランニングなどのコンサルティングサービスから、ハードウェア、ソフトウェアを含めたシステムの構築、アプリケーション開発、マイグレーション時の技術支援、運用などを総合的に提供する。

 各社の役割としては、日商エレは、ユーザー企業のシステム要件に最適な、信頼性の高いハードウェアを提供。一方のサイオスは、OSSに関する豊富な技術とノウハウを用いて、OSからミドルウェア、アプリケーションソフトまでOSSを活用したシステム設計、構築、サポートを提供する。

 なお、Webアプリケーションサーバー、データベースなどのミドルウェア部分については、商用ソフトを利用した場合と比べて、導入時のIT投資コストで約8割、ランニングコストで約4割の削減が見込めるという。

 また、標準仕様に基づいて開発されているOSSでは、プラットフォームへの依存性が低いため、将来発生するインフラ環境のリプレース時にも、低い負荷でシステム移行を行えるとのこと。さらに、これによって企業システムのライフサイクルが伸び、長期的な視点でもIT投資コストの削減につなげられるとしている。

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(石井 一志)
2010/10/28 06:00