NRIが富士ゼロックスのプライベートクラウドシステムを構築、コスト削減や柔軟なサービス提供を実現
株式会社野村総合研究所(NRI)は30日、富士ゼロックス株式会社のソリューション・サービスビジネスに向けたプライベートクラウドシステムを構築し、10月1日より運用開始すると発表した。
富士ゼロックスでは、オフィスの生産性向上や業務プロセス改革を支援するためのソリューションサービスを提供するシステムや、カスタマイズが必要なさまざまな案件のシステムなど、各種サービスを提供している。
従来は、こうしたサービスを提供するにあたって、個別のハードウェアやOSを使用してシステム基盤を構築し、複数の異なるデータセンターで運用していたが、そのために、運用費用の削減や、システム基盤の柔軟性・拡張性といった点が過大になってしまっていた。
そこで富士ゼロックスでは、NRIプライベートクラウドサービス「mCanvas」を利用し、NRIのデータセンター内にある専用区画に、自社専用のシステム共通基盤を構築し、こうした課題の解決を図ることにしたという。またNRIでは、システム共通基盤の設計・構築に加えて、富士ゼロックスからのアウトソースを受注。運用監視システムを提供し、運用を担当するとしている。
富士ゼロックスは、複数のデータセンターで稼働してたさまざまなシステムの統合により、重複していたシステムの運用コストやシステム管理費、消費電力を削減。あわせて、ネットワークトラフィックが簡素化されることで、セキュリティ面での安全性も確保されるとのこと。
加えて、事業規模の変化にあわせ、柔軟なシステム変更を行うための拡張性を確保するとともに、今後想定されるソリューション・サービスビジネスの拡大に向けたシステム開発やバージョンアップなどに伴うシステム変更にも、これまでよりも少ないコストで、柔軟に対応できるようになるとしている。