ユニクロを展開するファーストリテイリング、Force.comをグローバルで導入
会計・人事業務などをクラウド化し、4万5000ユーザー以上が利用
株式会社セールスフォース・ドットコム(セールスフォース)は29日、衣料品チェーン「ユニクロ」など複数のブランドを展開している株式会社ファーストリテイリングが、経営を支えるためのIT基盤として、クラウドプラットフォーム「Force.com」をグローバル導入したと発表した。
ファーストリテイリングは、「Force.com」を用いて会計業務、人事業務システムをクラウド化し、ユニクロをはじめとする複数のブランドを展開している9つの国と地域の2258店舗において、2010年9月から利用を開始したという。
同社では、全社の構造・仕組み・ルールを構築する「G1プロジェクト」を進めており、このプロジェクトに基づいて、従来のオンプレミス型のITシステムからクラウドへの移行を決定。グローバル企業での豊富な導入実績、稼働開始後の仕様変更やシステム拡張に対する柔軟性を評価して、「Force.com」を選択した。
さらに今後は、PDAなどの多様なデバイスでの運用も考慮に入れ、さらなるクラウド化を推進するとのこと。
今回の「Force.com」採用について、ファーストリテイリング グループ 執行役員の樋田真氏は、プレスリリースの中で、「セールスフォースの提供するクラウドサービスの先進性と拡張性は、当社のG1プロジェクトのビジョンと合致するものだった。中期経営目標の実現に向け、その戦略を支えるシステムとして、今後さらにForce.comの活用を進めていく」と、採用の理由を説明。
また、セールスフォース 代表取締役社長の宇陀栄次氏は、「グローバル競争力の強化を図る上で、ITシステムのクラウド化はもはや避けられない潮流となった。ファーストリテイリングのグローバル成長戦略、そのスピード経営を支えるシステムとして、柔軟に対応できるForce.comを選択いただいたことを大変うれしく思う」と歓迎のコメントを発表している。