日立ソフト、SaaS型GISサービスを機能強化-ユーザーデータの属性に応じた表示制御が可能


 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(日立ソフト)は27日、SaaS型の地図情報システム(GIS)提供サービス「GeoMation Netservice」の機能強化版を、10月1日より提供開始すると発表した。

 GeoMation Netserviceは、オンデマンドで提供される地図データ上に、ユーザーが保有する設備や業務情報などを表示して利用できるSaaS型GISサービス。機能強化版では、最新状態に更新した地図データや航空写真データなどの空間データ上に、ユーザーデータを単に表示するだけでなく、属性に応じた表示制御を行えるようにした。

 例えば、店舗種別、売上高といった、登録したユーザーデータの属性に応じて、アイコンや色の変更を行う「可変レンダリング」機能、表示オン・オフ制御をするとともに、該当データをCSV形式でダウンロードできる「ダウンロード」機能が利用可能。さらに、ユーザーが円や任意領域によって範囲を指定すると、その範囲内のユーザーデータを抽出する「トポロジ条件抽出」機能、登録したユーザーデータを属性ごとに集計する「属性値集計」機能も新たに備えた。

 また、携帯電話の利用においてFlash機能を追加し、GPSと連動したスムーズな画面表示を可能にした。これにより、保守作業をはじめとする、フィールド業務への適用の拡大が見込まれるとのこと。

 加えて、地点ごとに登録されたユーザーデータを、メッシュまたは行政界ポリゴンなどのエリア単位に集計し、集計値に応じて色分けし地図上に重ねて表示する「カバレジオーバレイ」機能も搭載。国勢調査や統計情報を地図データ上に表示し、出店計画時や営業戦略立案時の基礎データとして利用する、といった使い方に対応している。

 価格は月額5万2500円から。

関連情報