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日立ソリューションズ、スマホやAR利用に対応したSaaS型GISサービス新版

 株式会社日立ソリューションズは19日、SaaS型GISサービス「GeoMation Netservice」の最新版を4月22日より提供すると発表した。スマートデバイスに対応させたほか、AR(拡張現実)を活用したビデオスルー検索などの機能強化が行われている。

 GeoMation Netserviceは、インターネットを通じて提供する地図や航空写真上に、ユーザー企業が保有する設備や顧客情報などの業務情報を表示するSaaS型GISサービス。ユーザーデータの属性に応じて表示する可変レンダリング機能、任意領域のユーザーデータを抽出するトポロジ条件抽出機能、ユーザーデータを集計値に応じて色分け表示するカバレジオーバレイ機能などを備えており、データの統合・分析・表示に関する機能を豊富に持つ点が特徴という。また、Web APIとしてサービスを提供するため、企業の業務アプリケーションやWebサービスにも取り込めるとのこと。

 今回は新たに、iOS 5とAndroid 4.0を搭載したスマートデバイスに対応。このうちAndroid版では、AR技術を活用し、端末のカメラに表示した映像上へ、登録されたユーザーデータを表示するビデオスルー検索機能が利用できる。この機能では、カメラを向けるだけで、その場所に登録されたユーザーデータを表示するため、検索する手間が省け、業務効率化やサービス向上を図れるとしている。

 一方、地図に関しては、従来提供していたゼンリン住宅地図、ゼンリンデータコムいつもNAVIに加え、Google Mapsの地図データを新たに提供する。

 利用料金は月額従量制で、参考価格は1万アクセスの場合で12万6000円から。

ビデオスルー検索機能の画面例
Google Mapsの活用画面例

(石井 一志)