日立とシマンテックが製品連携、Hyper-Vでの最適なバックアップを実現
株式会社シマンテックと株式会社日立製作所(以下、日立)は22日、両社製品を連携させたバックアップシステムを共同検証し、サーバー仮想化環境下で業務処理に影響を与えることなく高速バックアップを実現するサービスとして販売すると発表した。
両社は、シマンテックの技術検証・開発組織「Japan Development Center」において、Hyper-Vによるサーバー仮想化環境下で、データ保護ソフト「Symantec NetBackup」とミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ(以下、AMS2000シリーズ)」のバックアップ機能を連携させたバックアップシステムの評価・検証を共同で実施。
この結果を、日立のディスクアレイサブシステムを活用してバックアップシステムを設計・構築する「Hitachi Backup/Restore Design&Implementation Service」に適用し、新バックアップサービスとして販売する。
両社によれば、「従来、サーバー仮想化環境でバックアップを行うには、システムの一時停止やサーバー内のCPU・メモリを使用するなど、業務への影響が避けられなかった」。新バックアップサービスでは、Symantec NetBackupのシングルファイルリカバリ機能とAMS2000シリーズのバックアップ機能を連携させ、Hyper-Vのサーバー仮想化環境に対応することで、サーバー内のリソース消費を最小限に抑え、高速にバックアップできるという。さらにSymantec NetBackupのデータ重複排除機能と組み合わせることで、データの効率化も図れる。
これらにより、データセンターを活用したクラウドサービス分野に最適なバックアップ環境が構築できるほか、バックアップデータの削減やサーバー集約率の向上も可能になると説明。
両社は今後も、サーバー仮想化環境下における両社の製品連携を進めていくとともに、クラウド向けサービスの提案、導入を積極的に進める方針で、まずはHitachi Backup/Restore Design&Implementation Serviceを個別見積もりにて8月2日より提供するほか、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」のバックアップソリューションでの採用を進めるとした。