ベル・データ、210万円からの低価格スケールアウト型クラスタストレージ「SCALE SNシリーズ」


SCALE SNシリーズ

 ベル・データ株式会社は7日、米Scale Computingが開発したスケールアウト型クラスタストレージ「SCALE SNシリーズ」を、同日より国内で出荷開始すると発表した。価格は210万円から。ベル・データは、3月にScale Computingとの国内総代理店契約を締結しており、同製品の出荷開始は、これを受けた取り組みの第1弾という。

 「SCALE SN シリーズ」は、ストレージを構成するノードの台数を増やすことにより、システム全体の処理能力を高められるクラスタストレージ製品。CIFS/NFS/iSCSIのマルチプロトコルをサポートするほか、最小3ノードから、容量を1TB(1ノード)単位で容易に増設でき、最大2PBまでの拡張に対応する。また、増設はオンラインで行えるので、必要な時に必要なだけの増設が可能。すべてのデータを、ノード間にまたがるミラーリングで冗長化して保護している。

 価格面では、従来のスケールアウト型クラスタストレージと比べて、半分以下のコストで導入可能なほか、スナップショット、レプリケーション、シンプロビジョニングの各機能を標準で提供するため、コストを最小限に抑えられるとしている。

 基本モデルは、ノードあたりの実効容量が1TBの「SN1000」、同2TBの「SN2000」、同4TBの「SN4000」といった3モデルを用意した。インターフェイスは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×2を備え、1ポートをデータポートに、1ポートをノード間通信用に利用する。また、インターフェイスを倍に増やし、電源を冗長電源としたHAモデルもそれぞれ用意されている。

 なおベルデータでは、中堅・中小企業、あるいは大企業の部門を主な対象として販売を進める考えで、初年度500台の販売を目標としている。

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(石井 一志)
2010/7/7 12:04