日本KFC、食品トレーサビリティのクラウド型サービス「i-TRe」導入


i-TRe概念図

 日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社(以下、日本KFC)は5日、株式会社インテックのクラウド型製品仕様書トレーサビリティサービス「i-TRe(アイトレ)」を導入したと発表した。6月10日に発表されたForce.com採用に続く、社内システムのクラウド化。これにより、食の安心をより迅速・正確に実現する。

 i-TReは、インテックが2010年4月に提供を始めた食品トレーサビリティシステム。食品の提供者が説明責任(アカウンタビリティ)を果たすために必要な、当該食品に関する情報収集および流通履歴の把握(トラック&トレース)の仕組みを、クラウドサービスとして提供している。

 日本KFCでは従来より、商品に使用する食材・原材料の変更のたびに成分情報(アレルゲンなど)の規格書を仕入業者から収集し、一定の管理基準をもって保管管理している。しかし、紙でのやり取りなので、収集や情報のデータ化に時間がかかり、顧客からの問い合わせに対する回答時間にも改善の余地があったという。

 そこで、仕入業者とインターネットを通じて規格書を共有するための手段として、i-TReを導入。5月より運用を開始した。i-TReを活用することで、仕入業者と日本KFC間でWebブラウザを使ってリアルタイムに規格書を確認できるほか、電子ワークフローにより規格書の承認・否承認や、否承認の場合の指摘などの時間を大幅に削減。

 また、収集された規格書はi-TRe上のデータベースに一元化されており、日本KFC内の各部門で閲覧できるため、品質に関する問い合わせに対してより素早い回答が可能になったとしている。

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