日本IBM、エンドユーザー部門でも容易に使えるBPMソフト


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は18日、BPM(ビジネスプロセス管理)ソフト「IBM WebSphere Lombardi Edition V7.1」を発表した。米IBMが2009年12月に買収した米Lombardiの製品で、日本国内では初の提供になるという。提供開始は6月19日より。

 IBM WebSphere Lombardi Edition V7.1は、ITの専門知識を必要とせず、エンドユーザー部門にも使いやすい機能を備えたBPMソフト。ビジネス部門の担当者が、ドラッグ&ドロップなどの簡単なGUIで、業務プロセス図作成、最適なプロセス作成のためのシミュレーションなどを行え、経営戦略に基づく業務改革の実行を推進できるという。

 具体的には、受注処理や在庫引き当てといったビジネスイベントを追跡し、ビジネスプロセスが設計通りに実行されているかどうかを監視する機能を搭載する。この機能では、個人・チームのパフォーマンスやサービスレベルなど、ビジネスプロセスの実行状況を可視化するためのテンプレート「標準スコアボード」を40種類以上提供。業務ごとにスコアボードを作成することなく、業務プロセスのパフォーマンスを可視化し、プロセスの実行状況をリアルタイムで把握することができるようにする。

 また、業務プロセスモデリングの業界標準表記法「BPMN(Business Process Modeling Notation)」に対応し、IT部門担当だけでなく、ビジネス担当者にもわかりやすい表記で業務プロセスを設計できるとのこと。さらに、作成した業務プロセス図は、KPIを設定することで、期待される動作、目標を達成できるかをシミュレーションすることも可能という。

 価格は、「IBM WebSphere Lombardi Edition-Server(実行サーバー)」が100VUで786万5000円(税別)、「同-Participant(実行サーバー)」が許可ユーザーあたり13万5900円(税別)、「同-Author(開発環境)」が許可ユーザーあたり71万5000円(税別)。

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(石井 一志)
2010/6/18 15:20