純国産の給与OSS「MosP給与計算」、Google App Engine上に展開可能に


 ティー・エヌ・エス株式会社(TNS)は14日、株式会社マインドが開発するオープンソースソフト(OSS)の純国産給与ソリューション「MosP給与計算V3.3.1」をGoogle App Engineに対応させ、「クラウド版MosP勤怠給与システムV1.0」としてベータ版を公開した。正式リリースは7月6日。Webシステムのクラウド導入支援サービス「クラウドZERO」シリーズの第一弾として提供を始める。

 MosPは、2006年にマインドが発表した純国産の人事・給与・勤怠ソリューション。Javaで開発したWebシステムをオープンソースGPLで提供している。MosP給与計算V3.3.1は給与を担当する製品で、2010年4月1日に施行された改正労働基準法にも対応するのが特徴。

 このMosP給与計算V3.3.1を、Google App Engineのデータストアである「BigTable」に対応させるなど、TNSが改変。Google App Engine環境へソースコードの展開を行えれば、誰でもクラウド環境上で利用可能とした。

 クラウド版MosP勤怠給与システムV1.0は、TNSのクラウドソリューション「クラウドZERO」の第一弾ラインアップとして提供される。クラウドZEROは、OSSを中心に厳選したソフトをGoogle App Engineなどのさまざまなクラウド環境に適用させるサービス。OSSを利用して初期コストを下げると同時に、クラウド環境への適合を進めることでメンテナンスコストの削減も実現する。

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(川島 弘之)
2010/6/14 12:46