F5ジャパン、最上位モデルや仮想アプライアンスなど「BIG-IP」新製品


 F5ネットワークスジャパン株式会社(以下、F5ジャパン)は8日、BIG-IPアプリケーションデリバリコントローラー(ADC)のラインアップ拡充を発表した。新たに最上位ハードウェア「BIG-IP 11050」「BIG-IP 8950」と、仮想アプライアンスモデル「BIG-IP Local Traffic Manager Virtual Edition(以下、BIG-IP LTM VE)」を投入する。

 BIG-IP 11050/8950は、アプリケーションデリバリコントローラーのハイエンドモデル。6コアCPUをサポートし、それぞれ42GB/秒と20GB/秒のスループットを実現。大容量のトランザクションを必要とするサービスプロバイダや金融機関からのアプリケーション配信ニーズに対応する。

 加えて、BIG-IP LTM VEを提供することで、柔軟なADCアーキテクチャを実現。仮想アプライアンスとしてテストラボに導入し、本番環境設定前に、アプリケーションやネットワークを容易に検証するといった利用が可能だ。

 今回、ハードウェアと仮想アプライアンスをそろえたことで、より俊敏なインフラ構成要素により、アプリケーションやネットワークの状況変化に応じてダイナミックにサービスを提供するフレームワークを導入できるとしている。両者を組み合わせることで、企業のデータセンターを構築しているアーキテクチャをクラウドへ拡張し、ダイナミックなサービス配信を可能にする「ダイナミックサービスモデル」、およびその上で展開される「オンデマンドIT」を実現する考え。

 同モデルを実現するにあたり、Microsoft、VMware、Gomezなどのパートナー提携関係も強化。仮想化管理とエンドユーザーパフォーマンスの監視・管理を、ダイナミックな統合管理フレームワークとして統合していく。

 なお、「F5 TMOS」を搭載するすべてのハードウェア/仮想アプライアンスでは、iRulesおよびiControl APIの柔軟な機能と、F5ジャパンが提供するオンラインコミュニティポータル「DevCentral」のリソースが活用可能。これにより、アプリケーション配信環境を包括的に可視化・管理できる。


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