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オラクル、耐量子暗号やAI機能を強化した「Java 27」をリリース
2026年9月16日 14:35
米Oracle(以下、オラクル)は現地時間15日、プログラミング言語「Java」の最新バージョンとなる「Java 27」の提供を開始したと発表した。
Java 27では、JDK Enhancement Proposal(JEP)に基づき、耐量子暗号(PQC)やAI関連など9件の機能強化を行った。
耐量子暗号関連では、TLS 1.3用耐量子暗号ハイブリッド・キー交換のサポートにより、機密データとビジネスクリティカルな通信をリスクからより強力に保護すると同時に、アプリケーションへの影響を最小限に抑えながら、変化する暗号化要件への対応を支援する。
暗号化オブジェクトのPEMエンコーディング(第3プレビュー)は、広く使用されている暗号関連の情報や資産をより安全に取り扱えるようにするとともに、一般的なセキュリティツールおよびインフラとの相互運用性を向上させる。
JFRインプロセスデータリダクションは、機密情報の露出を低減することで、本番システムのトラブルシューティングをより安全に行えるようにする。JFR診断の運用上の価値を保ちながら、コンプライアンス、プライバシー、セキュリティの要件を満たすことを支援する。
AI関連では、Vector API(第12インキュベーター)により、分析、AI推論、科学技術計算、メディア向けワークロードを高速化することで、特殊なネイティブコードを必要とせずにスループットの向上を支援する。データ処理を高速化し、より少ないハードウェアでより多くのインサイトと価値を提供することにより、Javaに期待される移植性、保守性、セキュリティを維持しながらJavaアプリケーションのパフォーマンスを向上させる。
構造化された並行性(第7プレビュー)は、開発者が同時実行に関する不具合を減らして拡張性が高く障害に強いサービスを構築できるようにすることで、クラウド、マイクロサービス、AI対応アプリケーションの開発リスクを低減する。これは、モデル呼び出し、データ取得、エンリッチメント、ランキング、オーケストレーション、リアルタイムの意思決定など、多くの並列タスクを調整するAIワークロードに関連する。さらに、マルチスレッドコードの信頼性、キャンセル、エラー処理、可観測性を改善することで、開発者が開発プロジェクトを加速できるようにする。
パターン、instanceof、およびswitchのプリミティブ・タイプ(第5プレビュー)は、Javaの一貫性と表現力を高めることで、チームがAI推論をビジネス・ロジックにより迅速に統合し、コーディング・エラーを減らすことを支援する。リミティブ型とオブジェクト型のデータが混在するAI、分析、イベント処理ワークフローを含む、データ集約型で意思決定志向のアプリケーションにおいて、開発者の生産性とコードの明確性を向上させる。
遅延定数(第3プレビュー)は、定数のパフォーマンスと正確性の利点を維持しつつ、初期化のタイミングをより細かく制御できるようにすることで、リソース効率の向上を支援する。応答性、拡張性、リソース効率が重要なAIアプリケーションにおいて、ユーザーエクスペリエンスの向上と運用コストの削減に貢献する。
このほか、パフォーマンスとランタイム効率の更新や、セキュリティ、信頼性、およびパフォーマンスに関するその他の拡張も行われている。
