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SCSK、次世代工場の実現に向け工場のデータ活用を支援する「SuccessChain for SmartFactory」を提供

 SCSK株式会社は8月31日、製造業の中核領域から周辺領域までをデータで「つなぎ」「流す」ことで、業務課題を解決する統合ブランド「SuccessChain」の新ラインアップとして、工場の自律化に向けたデータ活用基盤の変革支援サービス「SuccessChain for SmartFactory」を提供開始した。

 同サービスは、SCSKがこれまで製造業に向けて、各業務領域に分散するデータを連携・活用できる環境を提供し、業務プロセス変革を支援してきた中で培った知見をもとに、工場の生産管理・工程実行・設備・人作業データをつなぎ、変化に強い製造現場づくりを支援する。また、大規模な工場ネットワークインフラの構築やOTセキュリティ、エッジAIの領域で豊富な知見を持つネットワンシステムズ株式会社と連携し、ITとOTのデータを安全かつ一気通貫で連動させることで、次世代工場の実現とデータドリブン経営を後押しする。

 SCSKはサービス提供の背景として、製造業では人材不足や技能継承の難しさ、サプライチェーンの変化を背景に、需要変動や供給リスクに柔軟に対応できる生産体制の構築が求められていると説明する。一方、多くの現場では、ERP(生産計画)、PLM(設計)、MES(製造実行)などの業務システムと設備・人作業などの現場データが分断されており、生産計画の変更やトラブル発生時の迅速な対応が難しい状況だという。

 SCSKはこうした課題の解決に向け、業務システムと設備・センサー・ロボットなどのOTを連動し、生産計画や現場状況の変化に応じて設備・工程・搬送を迅速に最適化できるデータ活用基盤として、SuccessChain for SmartFactoryを提供する。

 SuccessChain for SmartFactoryは、SCSKが長年蓄積した製造業の業務プロセス改革に向けたシステム構築の知見と、ネットワンシステムズ株式会社が持つスマートファクトリー環境構築やOT領域での知見をもとに、製造現場データの収集から統合・可視化、そして分析・AI活用までを一貫して支援し、将来の自律化に向けた工場データ活用基盤を提供する。

SuccessChain for SmartFactory概要図

 サービスは、生産計画(ERP)、設計(PLM)、製造実行(MES)と設備・品質・保全データを連携し、営業・調達・製造・物流を横断したデータ活用を実現する。需要変動や部材供給の変化に応じた生産計画の見直しを迅速化し、生産計画最適化、品質異常の早期検知、予兆保全を支援する。

 AIエージェントが複数システムや現場データを横断的に分析し、原因調査や対応策の検討を支援する。また、映像解析や作業分析などにより異常やボトルネックを可視化し、品質トラブル発生時の原因究明や影響範囲の調査負荷を軽減する。

 ネットワンシステムズと連携し、工場ネットワーク構築からOTセキュリティ対策、24時間365日の監視・運用まで一貫して支援する。安全なデータ活用環境を整備し、工場停止リスクの低減を図る。

 サービスは、現状診断から全体最適化まで段階的に支援する構成となっている。コンサルティング段階は、工場データ活用の現状診断(アセスメント)を行い、IT/OT連動の現状やKPI、データ成熟度を評価し、実行ロードマップを策定する。統合基盤構築段階では、ERPやMES、設備などのデータを連携するデータ統合・標準化基盤構築に加え、ネットワンシステムズの知見を生かしたIT/OTネットワーク構築および統合セキュリティ基盤を整備する。

 業務変革コンテンツ(データ高度活用)段階では、品質改善、在庫最適化、保全高度化などの個別課題に対して、ユースケースに基づいたテンプレートやAIを活用し、現場の業務変革を推進する。定着化・運用支援段階では、導入後もIT/OT統合SOCの運用や業務改善サイクルの定着化、新たな課題に対するAI活用などを伴走型で支援する。

 SuccessChain for SmartFactoryは、既存の「SuccessChain for DataPlatform」や「SuccessChain for ECM」とシームレスに連携する。SCSKは、SCM・ECM・SmartFactory 領域を網羅し、データを有機的に「つなぎ」「流す」ことで、日本の製造業の強靭なバリューチェーン構築とデータドリブン経営の実現を共に創り上げていくとしている。

 SuccessChain for SmartFactoryの価格は要問い合わせ。SCSKは、2030年までに売上高50億円を目指す。