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MBSDとChillStack、AIエージェントのセキュリティ技術を学べるハンズオントレーニングを提供

 三井物産セキュアディレクション株式会社(以下、MBSD)と株式会社ChillStackは27日、大規模言語モデル(LLM)を推論エンジンとした「AIエージェント」と「マルチAIエージェント」を活用したシステム(以下、AIエージェントシステム)を安全に設計・開発・運用するためのハンズオントレーニング「《実践》AIエージェントセキュリティハンズオン」を共同開発し、提供を開始すると発表した。

 MBSDとChillStackは提供の背景として、AIには直接・間接のプロンプトインジェクションや、AIエージェント特有の脅威であるメモリ汚染による攻撃(ユーザーの好みなどを記憶しておくメモリに不正な指示を注入する攻撃)、AIエージェントが利用する外部ツールの細工、さらには悪意のあるAIエージェントの混入など、この新しいアーキテクチャ特有の脅威が多数生まれていると指摘する。

 特に、AIエージェントシステムに対する攻撃は、既存の情報システムを対象とした攻撃とは原理そのものが大きく異なる場合が多く、従来のセキュリティ技術だけでは対処が困難になりつつあるため、新たな視点に基づく対策が求められているという。

 そこでMBSDとChillStackは、これらの課題を解決するため、AIエージェントシステムに特有の攻撃手法と防御手法を体系的かつ実践的に学べるハンズオントレーニングを共同開発し、提供を開始した。

 トレーニングは3つのパートで構成されており、「Part1. AIエージェントセキュリティ入門」では座学でAIエージェントセキュリティの基礎を体系的に学ぶ。AIエージェントおよびマルチAIエージェントがどのような原理で動作するのか、どのような活用事例があるかを分かりやすく整理した上で、運用リスク・セキュリティリスクを複数の観点から解説する。実際のインシデント事例や攻撃シナリオも交え、現場で想定される脅威を具体的に理解する。

 「Part2. セキュリティ実践ハンズオン」ではAIエージェントシステムに対する攻撃とその対策を一貫して実践的に学ぶ。まず、トレーニング独自の検証環境を用いて、OWASP Agentic AIをベースとした脅威を確認する。これにより、AIエージェントシステムに特有のリスクを体系的に整理し、攻撃者視点と防御者視点の両面から脅威構造を深く理解する。続いて、実際に攻撃を行い、その挙動分析から対策までを実践的に学ぶ。

 同パートでは、AIエージェントにおける直接/間接プロンプトインジェクションや、メモリ汚染(長期/短期記憶の書き換えによるAIエージェント挙動の操作など)、外部ツールの細工(悪意あるMCPサーバーを利用した攻撃など)、悪意あるAIエージェントの混入(A2Aを介した攻撃など)などの脅威を扱う。

 「Part3. 運用・ガバナンス実践ハンズオン」では、AIエージェントシステムのセキュアな運用に不可欠な可視化・追跡・制御の3つの観点を中心に、運用リスクとその管理手法を実践的に学ぶ。まず、AIエージェント同士の連携(A2A)やAIエージェントとMCPサーバーとの連携、その他ツール群がどのように連携しているかを俯瞰的に理解するため、システム全体の可視化を行う。これにより、複雑化しがちなAIエージェント間の依存関係やデータフローを明確化できる。

 続いて、AIエージェントの意思決定過程やツール実行の流れを詳細に把握するため、AIエージェントの挙動追跡を実施する。これにより、予期しないタスク実行や異常な挙動を早期に発見できるようになる。最後に、AIエージェントの挙動制御(ポリシー逸脱の検知)やメモリ汚染の検知、悪意あるMCPサーバーの検知といった実践的な対策手法を学ぶ。これにより、AIエージェントの異常行動の早期抑止や安全なタスク実行の方法を学ぶ。

 このように、AIエージェントシステムの「セキュリティ面」に加えて「運用面」も併せて学ぶことで、安心・安全なAIエージェント活用に必要な知識とスキルを習得できるとしている。

 「《実践》AIエージェントセキュリティハンズオン」の形式はハンズオン(オンライン)で、期間は2日間。定員は12人(最低開講人数5人)。価格は1人あたり60万円(税別)。