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三菱総合研究所、AIエージェントの活用でサプライチェーンへの影響を評価する支援サービスを提供

 株式会社三菱総合研究所(以下、MRI)は21日、外部環境の変化がサプライチェーン全体にどのような影響を及ぼすかを評価する新たな支援サービスを開始すると発表した。具体的には、MRIが企業向けに提供している戦略決定のための情報基盤「MRI AIインテリジェンス基盤」に、サプライチェーンの全体像を可視化するコンサルティング支援およびサプライチェーンへの影響評価と対策案提示を自動で行うAIエージェント機能を追加した。

 MRIは、国際情勢の変化に伴う地政学リスクの高まりはサプライチェーン全体に波及し、企業の事業活動に大きな影響を及ぼすが、多くの企業では直接の取引先(一次サプライヤ)の状況は把握できても、二次・三次サプライヤなど、サプライチェーン全体の構造は「見えない」状態にあると説明する。また、外部環境の変化によってどの取引先・調達品目・拠点がどの程度影響を受けるかを、横断的かつタイムリーに評価する仕組みも十分に整っていないという。

 こうした課題を踏まえ、MRIは企業がサプライチェーンのリスクをいち早く予測・検知し、代替手段を講じられるよう、「MRI AIインテリジェンス基盤」に、サプライチェーンの全体像を可視化するコンサルティング支援およびサプライチェーンへの影響評価と対策案提示を自動で行うAIエージェント機能を追加した。

支援サービスの全体像

 サプライチェーン全体像を可視化するコンサルティング支援は、MRIのコンサルタントが独自の生成AI技術を活用し、サプライチェーンの上流の取引関係・調達品目・拠点に加え、消費者意識の変化といったマクロ環境変化のトレンドや地政学リスクに関する事象など社内外に分散するさまざまな情報のつながりを整理・可視化する。これにより、従来は把握が難しかった、外部環境の変化とその影響を受ける可能性がある調達の関係性を一覧で捉えられる。

 サプライチェーンへの影響評価と対策案提示を自動で行うAIエージェント機能は、コンサルティング支援で整理・可視化された情報をもとに、「MRI AIインテリジェンス基盤」が供給上のボトルネックとなる取引先・調達品目・拠点を特定し、外部環境の変化が及ぼす影響の経路を分析する。これにより、どこにリスクが集中しているかを構造的に把握し、影響を即時に評価できる。

 また、外部環境の急変時には、「MRI AIインテリジェンス基盤」が代替調達先の検討や生産計画の見直しといった対策案を提示するとともに、事業のKPIに与える影響を定量的に評価する。中長期の外部環境シナリオに基づいてサプライチェーンリスクを評価し、継続してリスクマネジメントを支援する。

サプライチェーンのグラフ構造化のイメージ

 MRIは今後、「MRI AIインテリジェンス基盤」を、サプライチェーンに関わる他のさまざまなシステムと連携させるとともに、AIによる自律的なサプライチェーンリスクマネジメントの実現に向けて機能拡張を実施し、複雑化する外部環境の変化に柔軟に対応できる強靭で持続可能な産業基盤の構築に貢献していくとしている。