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日立、「JP1 Cloud Service」にアプリケーションの可視化を強化する新サービスを追加

JP1 Cloud Serviceによる業務サービス状況の的確な可視化

 株式会社日立製作所(以下、日立)は14日、システム運用管理サービス「JP1 Cloud Service」に、アプリケーションの可視化を強化する新サービス「JP1 Cloud Service/Observability」を追加し、7月31日に販売開始すると発表した。

 JP1 Cloud Service/Observabilityは、IBMのオブザーバビリティ製品「Instana」をベースとして、アプリケーションの挙動をリアルタイムに監視し、障害の原因候補となる事象をAIで解析することで、運用管理者による迅速な障害原因の特定と対応判断を可能にする。

 JP1 Cloud Service/Observabilityでは、アプリケーションやITインフラの状態を表すメトリクス、イベント、ログ、トレースといった多様な監視データをリアルタイムに可視化する。また、これらの監視データを相互に関連付け、AIにより分析することで、障害の原因候補となる事象を自動的に時系列で提示する。さらに、多様な言語やフレームワークで開発されたアプリケーションやサービス間の依存関係も自動的に可視化する。これにより、運用管理者は、障害の原因特定や影響範囲の調査時間を短縮できる。

 また、新サービスでは、アプリケーションの処理数や応答時間、エラー率などのメトリクスをリアルタイムかつ高精細に取得することで、性能劣化や異常の兆候を早期に検知する。従来は見逃されがちだった瞬発的な負荷の変動や、微小な異常も把握可能となる。これにより、運用管理者は、障害の兆候が現れた段階から対応を検討し、業務サービスへの影響が広がる前に対策を講じられるため、業務への影響拡大を抑制できる。

 また、システム統合管理サービス「JP1 Cloud Service/System Management」と新サービスを組み合わせて活用することで、企業が利用するITインフラやクラウドサービスなどにまたがる業務サービス全体を、アプリケーションの挙動と関連づけて一体的に把握できる。JP1 Cloud Service/System Managementの生成AIアシスタントを活用することで、障害などのイベント発生時の初動対応を複数の運用マニュアルに基づきながら迅速化できる。

 さらに、運用業務の統合を可能とする「JP1 Cloud Service/Operations Integration(Ops I)」を活用して、障害対処のナレッジを蓄積して自動化を推進することで、さらなる効率化を支援する。これらにより、運用管理者の対応判断を迅速化する。

 JP1 Cloud Service/Observabilityの価格は、月額1万4000円から。日立は今後、JP1 Cloud Service/Observabilityを加えて強化したJP1 Cloud Serviceを基に、システム運用管理のさらなる高度化を進めていく。

 また、「Hitachi Application Reliability Centers(HARC)」などの提供を通じて培った知見を活用し、複雑化したシステムのモダナイズを加速するために、運用データの活用や自動化機能の拡充、AIを取り入れたシステム運用におけるガバナンスやセキュリティ、信頼性の向上にも取り組んでいく。これにより、顧客の継続的な運用改善を支援するとともに、社会インフラに求められるレジリエントなシステム運用の実現に貢献していくとしている。