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NEC、Anthropicとの戦略的協業に基づく初サービスを提供開始、商品企画や販促プランの作成をAIで完全自動化

 日本電気株式会社(以下、NEC)は8日、4月に開始した米Anthropicとの戦略的協業に基づく最初のサービスとして、消費者の購買データをもとに商品企画や販促プランなどの作成を完全自動化する「NEC AIインサイトレポーティングサービス」を提供開始した。同サービスを活用することで、企業の商品企画やマーケティング担当者は、分析環境や専門的な分析人材を用意することなく、迅速かつ低コストで販売戦略の立案などが可能になるとしている。

 NECはこれまで、膨大なデータからビジネス課題の解決につながる統計的事実を自動的に探索・特定する技術を開発し、サービスを提供してきた。しかし、分析結果をもとに具体的な施策立案を行う工程では、依然としてデータサイエンティストやコンサルタントによる作業が必要だった。この工程は数週間から1カ月程度を要する場合もあり、時間的制約から適用できる商品が限られてしまうという課題があった。また、分析環境や分析者といったリソースを自社で用意する必要があるため、コスト面も課題となっていた。

 これらを解決するためNECは、AnthropicのAI「Claude」とSnowflake社のAIエージェント「Snowflake Cortex」を活用し、マーケティング施策の立案や商品企画など、解決したいビジネス課題を指示するだけで、分析結果と具体的な施策案をレポート形式で提示するサービスを開発した。これらの工程をAIで完全自動化することで、従来の専門家による作業と比較して時間とコストを大幅に削減できる。また、ユーザーが条件などの指示内容を変えた場合でも、柔軟かつ高速にレポートを再作成できるため、さまざまな施策の検討を短時間で行える。

サービスの概要

 サービスの提供開始時には、分析用のデータとして株式会社マクロミルの「消費者購買データ MHS」を活用する。今後は各企業が保有するデータを活用し、企業の独自ナレッジを組み合わせて課題を解決するサービスも提供する予定としている。

 NECはサービスについて9月まで、飲料、加工食品、日用品などのNECの顧客企業の中から、各業種・領域の一社と提携しビジネス検証を実施する。検証で得られたフィードバックをもとに、分析観点や項目などを業界ごとに最適化したレポートフォーマットを作成し、10月から幅広い企業に対して本格的にサービス提供を開始する予定。

 NEC AIインサイトレポーティングサービスの価格は月額100万円(税別、利用規模などにより変動)。NECは今後3年間で累計100億円の売り上げを目指す。