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キンドリル、企業のAIエージェント活用に向けた「AIオーケストレーション・フォー・ビジネス」を発表

 米Kyndryl(以下、キンドリル)は現地時間6月10日、キンドリル エージェンティックAIフレームワークを基盤として開発された新機能「 キンドリルAIオーケストレーション・フォー・ビジネス」を発表した。同機能は、企業がAIをPoC(概念実証)やサイロ化されたワークフローにとどめることなく、全社規模へと展開し、ビジネス価値の創出につなげられるよう支援するとしている。

  キンドリル AIオーケストレーション・フォー・ビジネスは、サプライチェーン、コマース、財務、IT、カスタマーオペレーションなど複数の領域にまたがるAIエージェントを統合的に連携、制御することで、部門横断のシームレスな連携、業務全体の整合性の確保、そして大規模なAI活用と実行を可能にする。

 企業全体に存在するデータ、イベント、AIエージェントを統合し、それぞれの役割に応じた意思決定とリアルタイムのアクションを支援。経営層や現場担当者は、事前アラートや推奨アクションを受け取り、組み込まれたエージェンティックAIワークフローを通じて、顧客や売り上げに悪影響が及ぶ前に介入することや、自動化されたアクションの承認ができる。

 キンドリル AIオーケストレーション・フォー・ビジネスは、店舗運営から全社業務まで幅広い領域におけるエージェンティックAIワークフローを支援する。エージェンティックコマースのユースケースでは、サプライチェーン、価格設定、販促活動、顧客エンゲージメントを連携させ、統制を維持しつつ、需要変動予測、サプライチェーンの混乱への対応、顧客体験のパーソナライゼーションを実現する。

 サプライチェーンの断絶を未然に防ぐプロアクティブな管理のユースケースでは、商品や製品供給上のリスク、影響を受けるSKU(商品管理単位)、財務上の影響をリアルタイムに可視化し、在庫切れが店舗や顧客に影響を及ぼす前に、計画担当者やマネージャーが対応できるよう支援する。

 役割に基づく業務管理と制御のユースケースでは、需要計画担当者、サプライチェーン責任者、価格設定チームなどの適切な担当者に、それぞれの役割に応じてアラート、推奨事項、アクションを提供し、より迅速かつ一貫性のある意思決定を可能にする。

 さらに、Kyndryl Consultの専門家が、キンドリル AIオーケストレーション・フォー・ビジネスの設計、導入、展開を支援するとともに、キンドリル エージェンティックAIフレームワークの全機能に加え、ハイブリッドクラウド、オンプレミス、エッジ環境にまたがるミッションクリティカルシステムの運用で培った豊富な知見を活用し、顧客のAI活用を支援する。同機能は特定のクラウド環境や大規模言語モデル(LLM)に依存せず、既存のエンタープライズプラットフォームとも統合できる。また、マネージドサービス向けツールの有無を問わずに利用できるため、企業は自社のペースに合わせて柔軟にモダナイゼーションを進められるとしている。