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テラスカイが「mitoco 会計」を強化、ボタン1つで消費税申告データを作成できる新機能を提供

「mitoco AI」ではトップ画面からAgentic RAGを利用可能に

 株式会社テラスカイは5月29日、Salesforceを統合基盤として稼働するクラウド会計システム「mitoco 会計」と、Salesforceと生成AIを組み合わせた「mitoco AI」を、それぞれ「Ver.5.0」にバージョンアップすると発表した。

 mitoco 会計は、Salesforceをプラットフォームとするクラウド型の会計システム。財務状況や損益発生状況をレポートする「財務・管理会計(GL)」と、仕入先および社員に対する支払業務と債務残高管理を行う「支払管理(AP)」、債権管理や入金消込を行う「債権管理(AR)」で構成されており、すべての取引・会計データをmitoco 会計上に集約して、財務および管理会計の一元管理を実現できるという。

 今回の新版では、財務・管理会計(GL)において、mitoco 会計からボタン1つで税務申告ソフトウェア「消費税の達人」への連携データを作成できるようになった。これまでの手作業による集計・加工・転記の時間を削減できるほか、転記ミスや入力漏れを防止できるため、申告データの正確性向上と修正申告等のリスクを低減する。

 また支払管理(AP)では、伝票明細が100明細を超える場合、100明細ごとに伝票を自動分割して取り込める「伝票の自動分割取込機能」を追加。債権管理(AR)では、過入金等により翌月に仮受け金を繰り越す場合などに、入金伝票の未消込金額を別の科目や補助科目・内訳に振り替えられる機能や、振替先の科目をマスター化することで、入金伝票振替処理時の振替先科目をパターン化する機能などを提供する。

 3つのアプリケーションの共通機能としては、フレキシブルデータテーブル上に表示しているレコードの項目値をグループ化して、シート別に自動整理してExcelファイルを出力する機能「Excelエクスポート(グループ化)」機能が追加された。「部門別に整理された一覧を部門全体に共有し、各部門で参照する」など、複数人が同時に参照する際、1つのシートにまとまっていると不便な場合に役立つとのこと。

 一方のmitoco AIは、自社が利用しているSalesforceに格納されたデータを検索・集計する機能を持つAIソリューション。Microsoft OpenAI Serviceの機能を活用し、ユーザーの自然言語による要求に対して、Salesforce組織内に格納されたデータから適切な回答を導き出せるという。

 今回のアップデートでは、mitoco AIのトップ画面から、Agentic RAGを利用できるようになった。従来のRAG検索では、質問内容に関連する情報を検索して回答を生成していたが、今回の強化により、関連する複数の情報を段階的に参照しながら、より複雑な質問にも対応できるようになるため、複数ファイルにまたがる内容の確認や、関連情報を含めた回答を取得できるとしている。また、トップ画面から利用するAIモデルの切り替えも行えるようになった。

 さらに、MCPクライアント機能において、有価証券報告書などの企業開示情報を参照できる「EDINET DB」や、政府統計データを参照できる「e-Stat 政府統計(総務省)」、郵便番号情報を検索できる「郵便番号検索(API-ZIPCODE.JP)」など、新たなMCP対応サーバーを追加した。用途に応じて、複数のMCPサーバーを利用した回答生成が可能になっている。