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丸紅ネットワークソリューションズ、AI画像解析により車両の入出庫管理を自動化するソリューションを提供
2025年12月23日 09:00
丸紅ネットワークソリューションズ株式会社は19日、物流総合効率化法(流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律)の改正への対応を支援するため、「新物流効率化法対策ソリューション」を提供開始すると発表した。
丸紅ネットワークソリューションズによれば、2026年4月の「物流総合効率化法」改正施行により、荷役・荷待ち時間の適切な管理や実態把握、効率化がいっそう求められ、特に、四半期ごとに連続5日間の荷役・荷待ち時間の測定とレポート提出が義務付けられているため、現場負担の増加や、正確な記録管理の必要性が大きな課題になっているという。
そこで同社は、今回、物流拠点の出入口に設置した車番検知カメラとAIBOX、車番管理クラウドを組み合わせ、トラックの入場・退場時刻を自動で取得・蓄積する「新物流効率化法対策ソリューション」を提供する。
同ソリューションでは、AI画像解析による車両ナンバー自動認識技術を活用しており、各拠点で車両がゲートを通過する際に車番を自動認識して、来場・退場時刻を正確に記録・保存できる。来場時刻・退場時刻・検知場所・静止画証跡は車番管理クラウドへ送信され、クラウド上で一元管理されるので、管理者はWebブラウザから複数拠点の状況をリアルタイムに確認可能だ。このため、入退場履歴や滞在時間の管理業務が効率化されるほか、四半期ごとの計測・レポート業務も省力化されるとのこと。
なお、車番検知カメラを利用する方式のため、車載器の有無にかかわらず、スポット協力会社を含めた「全来場車両」を一律に把握できる点がメリット。将来的には、予約システムや入退場管理、計量システムとの連携によるボトルネックの可視化や、未予約車両の検知・自動誘導などへの拡張も可能としている。
さらに、AIBOXにLTEを内蔵していることから、現場のLAN配線工事を必要とせず、コストを抑制可能。また既存システムとの連携用に、APIを使用したデータ送信オプションが用意されている。
