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ソニーマーケティング、SaaS型AI映像解析サービスでシーン要約機能を提供

クラウドメディアストレージ「Ci Media Cloud」も強化

 ソニーマーケティング株式会社は17日、SaaS型AI映像解析サービス「A2 Productionカスタマイズソリューション」において、シーン要約機能を追加した新版「Ver.1.6」を提供開始すると発表した。また、クラウドメディアストレージ「Ci Media Cloud」でも、Adobe Premiereのプラグインの強化など、新機能の提供を順次開始する。

 「A2 Production カスタマイズソリューション」は、AI映像解析サービス「A2 Production」を中心に、コンテンツ管理やオンライン編集、ワークフロー自動化といった映像制作に必要な機能やサービスを顧客企業の要望に合わせてクラウド上に構築し、ソフトウェアサービスとして提供するソリューション。システム設計から開発、環境構築までをソニーマーケティングがワンストップで提供するという。

 今回、新版で追加されたシーン要約機能は、AIを用いて映像をシーン単位で要約することにより、映像全体の流れを把握しやすくする機能。各シーンの「時間」「タイトル」「要約」を一覧化することで、一般的な文字起こしよりも見やすくなり、映像を始まりから終わりまで再度確認することなく、見どころをピックアップできるとした。

 一方の「Ci Media Cloud」は、メディアに最適化したクラウドストレージ。直感的な素材管理、高度な検索機能、高速データ転送に加えて、撮影現場のカメラからクラウドへの直接アップロードにも対応している。

 今回は新たに、Adobe Premiereのプラグインを強化した。新たなプラグインでは、「Ci Media Cloud」で生成されたプロキシ映像を利用して編集できるほか、「Ci Media Cloud」上でコメントされた内容も、素材と一緒にAdobe Premiereのタイムライン上のクリップにマーカーとしてインポートできるため、映像の修正点を容易に把握できるという。

 また編集終了後には、高品質なオリジナル素材に置き換えてレンダリングを行え、手動での作業が不要となるなど、プラグインの連携が強化された。

 さらに、チームのメンバー以外のユーザーや「Ci Media Cloud」のアカウントがないユーザーも、メディアボックスにおけるライブセッション機能でリアルタイムに同時プレビューを行えるようになった。制作した映像コンテンツをリモートから複数人でプレビューする際に、より便利に利用できるとのこと。