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リコージャパン、「オンプレLLMスターターキット」でDify活用を伴走支援するオプションを提供
2025年10月7日 15:34
リコージャパン株式会社は7日、オンプレミスでセキュアに生成AIを活用するのに必要な環境構築から、導入、運用支援までをパッケージ化した「RICOH オンプレLLMスターターキット」のオプションとして、Dify(ディフィ)活用を伴走支援する「Dify支援サービス」を提供開始すると発表した。
Difyは、LangGeniusが開発したAIワークフロー・アプリ開発プラットフォーム。各種モデル(LLM/ SLM/VLMなど)、インターフェイス(Document Intelligence)、外部APIなどを接続しワークフローを構築することで、ユーザーが独自の業務アプリを開発することが可能になるという。
「RICOH オンプレLLMスターターキット」では、これまで、管理者向けの運用サポートメニューを用意してきたが、今回は新たに、Difyを使ってアプリケーション作成を行う現場担当者向けの伴走支援サービスとして「Dify支援サービス」を開始した。
リコーが提供する業種・業務に特化したDifyアプリケーション(例:金融機関向けの融資稟議(りんぎ)書ドラフトアプリケーション、医療機関向けの退院サマリードラフト作成アプリケーション)の活用のみならず、企業自身で自社の業務に合わせたDifyアプリケーションを作成できるように伴走支援するとのこと。
なお、「Dify支援サービス」はチケット制で、専任チームによるメールサポートやオンラインミーティングでの技術・運用相談サポートを受けられる。
メールサポートでは、リコーの専任チームに対してDifyアプリ構築に関する技術的な問い合わせを行え、1チケットで最大3時間のメールサポートに対応する。一方のオンラインミーティングでは、リコーの専任チームと技術・運用の相談を直接行え、3チケットで4時間のテクニカルミーティングを行えるとした。
価格は、6チケットパックで82万2000円。追加チケット購入時は、1チケットごとに13万7000円(契約期間は持ち越し不可)となる。
また同日より、「RICOH オンプレLLMスターターキット」のトライアル版として、構築済のPCサーバー本体の最大2カ月間の貸し出しを開始する。リコー製700億パラメータのLLM、もしくはMetaのLlama3.3、Difyが搭載されており、LLMの生成性能やDifyの機能の評価検証を行えるとのこと。Difyでアプリケーションを作成するにあたってのメールサポート対応や、リコーが金融・医療業種向けに作成したDifyテンプレートアプリケーションの活用も可能だ。