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東京エレクトロン デバイス、米Glean Technologiesのナレッジ活用AI基盤を国内販売

 東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は18日、米Glean Technologiesと販売代理店契約を締結し、同社の統合型企業内ナレッジ活用AIプラットフォーム(以下、「Glean」)の販売を開始すると発表した。

 「Glean」は、社内に散在する情報を横断的に統合し、「Work AI for All」というコンセプトのもと、検索(Search)・アシスタントチャット(Assistant Chat)・エージェント機能(Agent)をひとつのプラットフォームで提供するエンタープライズ向けAIプラットフォーム。

 AI検索基盤(Glean Search)では、Microsoft 365、Google Workspace、Slack、Salesforce、Boxをはじめ、100以上のSaaSアプリケーションとの連携に対応しており、これらの環境に分散している全社データを統合して、集中管理型ナレッジグラフを構築可能。利用者に対して、それぞれのアクセス権限に基づくパーソナライズされた検索結果が提供され、必要な情報や人材、専門知識へ瞬時にアクセスできるという。

 また、AIを活用したパーソナルアシスタント(Glean Assistant Chat)を用いると、社内のナレッジやワークグラフに加えて外部Webデータも活用し、利用者からの質問に対して適切な回答を生成するとした。

 さらに、ノーコードまたはフルコードにより、ワークフローをAIエージェントで構築し、業務プロセスの自動化を実現可能。Glean SearchとChatを基盤として、複雑な業務フローを自動化するエージェントを構築できるとしている。なお、「あらかじめ定義されたエージェント」と「カスタムエージェント」の双方をサポートし、部門をまたいだ複雑なタスクやワークフローを自動化できるとのこと。

 TEDでは、導入から構築、検証支援までをサポートするとともに、ヘルプデスクサービスを提供する。また、Gleanがコネクターを提供していない国産アプリケーションとの接続を希望する企業向けには、カスタムコネクター開発も受託する。

 なお同社では、販売に先駆けて自社のセールス・エンジニア・マーケティング部門において「Glean」を導入し、ナレッジ活用による業務効率化を検証した。その結果を、今後のアドオンサービス開発にもつなげていく考えだ。