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SailPoint、企業における大規模なアプリケーション管理を実現する「SailPoint Accelerated Application Management」を発表

 米SailPointは現地時間8月21日、企業における大規模なアプリケーションの検出、管理、保護のあり方を再定義するソリューション「SailPoint Accelerated Application Management」を発表した。

 SailPoint Accelerated Application Managementは、アプリケーションインテリジェンスと体系的ガバナンスを組み合わせたエンドツーエンドソリューションを提供する。SailPoint Atlasプラットフォーム上に構築され、継続的なアプリケーション検出、ゼロタッチオンボーディング、リスクベースの優先順位付け、自動ガバナンスワークフローを組み合わせて、リスクを軽減し、アイデンティティセキュリティの対象範囲を拡大する。

 AIドリブンのインサイトと自動化によりポリシーの徹底や是正措置の効率化、特権タスクの自動化、インテリジェントなリコメンデーションに基づく意思決定の迅速化が可能となる。これにより、影響の大きなアプリケーションにおける迅速なコンプライアンスの達成と、数日で数百のアプリケーションをガバナンスの対象として追加できるなど、コストや時間、労力を削減できるという。

 SailPoint Accelerated Application Managementは、組織の成熟度に応じて、拡張可能な3つの段階的な機能を提供する。

 アプリケーションの可視化とインテリジェンスの実現に向けた機能では、継続的なアプリケーション検出により、組織全体のインベントリ、所有権、ユーザーアクティビティ、リスクのあるアクセス権限のパターンを明らかにする。また、侵害されたパスワードを自動特定し、リスクベースの優先順位付けによって、影響が最も大きいアプリケーションにガバナンス適用の取り組みを集中させる。

 迅速なコンプライアンスの実現に向けた機能では、Express Setupによってゼロタッチアプリケーションオンボーディングを実現し、従来のような導入の遅延なしに、アクセス権限のレビュー、最小権限の適用、退職者ワークフローの自動化、監査対応レポートの作成を迅速に展開できるようにする。

 ガバナンスの強化に向けた機能では、自動プロビジョニングおよび自動デプロビジョニング(プロビジョニング解除)、完全なアイデンティティライフサイクル管理、セルフサービス機能、職務分掌の制御に基づくAIドリブンのポリシー適用など、高度な自動化をサポートする。

 SailPointは、多くの組織においてガバナンスが効いているアプリケーションは50未満で、それ以外の数千ものガバナンス対象外のアプリケーションが深刻なリスクを生じさせていると指摘する。SailPointの新しいアプローチは戦略的な転換を示すもので、従来のソリューションに比べて低いコストとシンプルさで、迅速かつ広範囲なコンプライアンスの展開を実現する。また、実践的な知見とエキスパート主導の導入支援を組み合わせることで本質的な価値を提供し、市場に新たな基準を示すとしている。

 また、SailPointではソリューションの発表に関連して、Savvyの主要なアセットを買収する契約を締結したことを発表した。Savvyは、SaaSアプリケーションの可視性とモニタリングにおいてトップクラスのソリューションを提供しており、アイデンティティリスクや内部脅威において、リアルタイムでユーザーをガイドすると説明。通常の手続きを経て買収が完了次第、SailPointはSavvyの技術を自社の製品やサービスと統合し、アプリケーションの可視性とインテリジェンスを顧客に提供する予定としている。