ニュース
日本テラデータ、AIデータプラットフォーム「Teradata Vantage」を日本語特化AIエージェント「Felo Enterprise」と連携
2025年9月18日 14:30
日本テラデータ株式会社は17日、AIスタートアップのFelo株式会社と、日本企業のAIドリブン経営を実現するための戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
これにより、AI検索ソリューション「Felo Enterprise」とハイブリッドクラウドAIデータプラットフォーム「Teradata Vantage」の連携が実現した。企業に散在し、サイロ化したデータをTeradata Vantageで論理的に一元化し、Felo Enterpriseが提供する高度なAIにより、そのデータを検索、分析し、最大限活用することが可能になる。両社は日本企業のDXを加速させ、AIドリブン経営の実現を支援していくとしている。
ハイブリッドクラウドAIデータプラットフォームのTeradata Vantageは、データを論理的に統合できるだけでなく、超並列処理や高度なワークロード管理技術により、データの検索・活用を実現する。FeloのAI検索エンジンは、Teradata Vantageに統合された膨大なデータを効率的に活用し、真価を発揮させるために必要なデータを迅速かつ正確に取り出す「鍵」になる。
今回の連携により、Teradata Vantageは、企業内のあらゆるデータを論理的に統合し、活用することを可能とする。Teradata Vantageが管理するリレーショナルデータベースのデータを自然言語で自由に分析できるだけでなく、社内外に散在するドキュメント、メール、チャットログといったデータまでを、Teradata Vantageが提供するベクトルストア機能Teradata Enterprise Vector Storeに格納した上で、Feloの日本語に特化した高度なセマンティック(意味)検索技術で、従来発見が困難だった情報にもアクセス可能となることが期待される。
日本語特有の表現やビジネス用語、企業内文書、業界特有の言い回しを正確に理解し、従来のキーワード検索では見つけられなかった関連情報や、文脈に基づいた洞察を提供する。
リアルタイムデータ分析と連携により、経営層から現場担当者まで、あらゆる階層の従業員が必要な情報に即座にアクセスできる。これにより、迅速で精度の高い意思決定が可能となり、変化の激しいビジネス環境に対する対応力が向上する。また、Feloの自然言語を用いたインターフェイスからTeradata Vantageの分析関数を実行することで、機械学習が誰でも使えるようになり、ビジネスユーザーにも最新の機械学習機能を用いた分析や業務の遂行を可能とする。
Teradata Vantageのセキュリティ機能とFeloが連携し、日本企業が求める厳格なセキュリティポリシーやデータガバナンス要件に対応する。機密情報へのアクセス制御を徹底的に管理し、安心・安全な情報活用環境を実現する。
Felo Enterpriseのコア技術は、日本語に最適化されたセマンティック検索エンジンと会話型インターフェイスを融合した独自のAI検索基盤で、自然言語処理(NLP)、機械学習(ML)、知識グラフなどの先端技術を組み合わせ、日本企業の業務文脈や文書の特徴に適応している。これにより、従来の検索システムでは実現できなかった高い精度と直感的な操作性を兼ね備えた検索体験をユーザーに提供できるとしている。
今回の協業により、TeradataはAIドリブン経営の実現を目指す顧客に対し、包括的なソリューションを提供する。Feloが提供するエンタープライズAI検索により、企業が保有するデータ資産を戦略的な価値創造の基盤として活用し、持続的な競争優位性の構築を支援するとしている。