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丸紅情報システムズ、非定型書類に特化したAI-OCRサービス「RECERQA Scan」を販売

従来は困難だった非定型書類のデータ化で高い効果を発揮

 丸紅情報システムズ株式会社(以下、MSYS)は5日、株式会社リチェルカと代理店契約を締結し、非定型書類に特化したAI-OCRサービス「RECERQA Scan(リチェルカ スキャン)」の取り扱いを開始すると発表した。

 RECERQA Scanは、生成AIを活用し、読み取り箇所の設定なく多様な帳票を高精度かつ即時にデータ化できるクラウド型AI-OCRサービス。従来は困難だった非定型書類のデータ化で高い効果が期待できるとのことで、導入企業における検証では、50フォーマット・2068項目の非定型帳票で認識率98%を達成したという。また、従来型AI-OCRでは読み取れなかった明細の正確なデータ化にも成功しているとした。

 加えて、座標指定や学習を事前に行うことなく、生成AIが請求書・見積書・注文書・納品書・健康診断書・不動産資料・カタログなどのさまざまなレイアウトを自動認識し、読み取りたい項目を日本語で指定するだけで、言葉の意味やレイアウトを判読して必要な情報を取得できるとのこと。

 さらに、表記ゆれ補正や、商品名・取引先名などのコードを自動変換する機能により、人手によるチェックや修正作業を削減可能。生成AIが帳票内の情報から要約や翻訳、計算する機能も備えた。

 MSYSは、取引先ごとにレイアウトの異なる注文書を自動で読み取り、商品コードや取引先コードへの置換も自動化して基幹システムに取り込んだり、これまでデータ化していなかった明細単価の情報をデータ化し、過去の見積もり履歴を検索できるデータベースを構築したり、あらゆる情報が記載された商品規格書の情報をデータ化し、商品マスタ管理を高度化したりといったさまざまな用途で利用できると、そのメリットを説明している。