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テクマトリックス、LLM連携機能を拡張したJava対応テスト自動化ツール「Jtest 2025.1」を販売

 テクマトリックス株式会社は4日、米Parasoftが開発したJava対応テスト自動化ツール「Jtest 2025.1」の販売を開始した。

 Jtestは、静的解析と単体テスト支援によって、Javaソースコードの品質可視化と単体テストの効率化をサポートするJava対応テスト自動化ツール。静的解析では、コーディングルール解析とフロー解析という2種類の解析方法で、ソースコードに潜む問題点を指摘する。コーディングルール解析では、4000個超のルールでソースコードを検証し、プログラム中の問題の未然防止や保守性の向上を支援する。フロー解析では、クラスやパッケージを横断する膨大な数の処理フローの中から、リソースリーク、セキュリティ脆弱性などのバグの可能性が潜む特定のフローを検出する。

 単体テスト支援では、Java単体テスト用オープンソースフレームワークであるJUnitで利用可能なテストテンプレートやモックを自動作成し、単体テストにかかる工数を削減する。さらに、Webブラウザー上でダッシュボード表示によるさまざまな情報提供が可能なレポーティング機能も装備し、リモートワーク環境下においてもプロジェクトメンバー間で効率的なソースコードの品質レビューが行える環境を提供する。

 新バージョンでは、Jtestに搭載されているOpenAIやAzure OpenAIとの連携機能に加えて、OpenAI REST APIと互換性があり、チャットコンプリーションエンドポイントを持つ大規模言語モデル(LLM)プロバイダーを選択できるようになった。これにより、ローカルにデプロイされたモデルと連携し、データが外部に送信されることなく、セキュアな環境でLLMを活用できる。

LLMとの連携機能のイメージ

 また、AIが推奨する修正案を、差分エディター上で確認し、直接コードを修正できるようになった。修正案はエディター上ですべてに適用することも、一部を選択して適用することもできる。

 実行に失敗したテストケースに対して、AIが修正案を提示する単体テストアシスタント機能も追加した。テストケースの改善にAIを利用することで、テスト効率の向上に貢献する。

 さらに、自然言語で質問できるAIアシスタント機能を追加した。IDE上でJtestの利用方法に関する質問を入力すると、AIアシスタントが製品ドキュメントおよび事前に設定されたLLMプロバイダーとの統合に基づいて回答する。Jtestを初めて使う人でも、必要な情報を効率的に取得できるため、製品学習を円滑に行える。

 静的解析機能では、CWE(Common Weakness Enumeration)のver.4.17や、Javaプログラミングにおけるセキュリティと信頼性を向上させるためのコーディングガイドラインのCERT for Javaが追加され、18種類のセキュリティコンプライアンスルールに対応した。