ニュース
シーイーシー、エッジAIセンシング基盤「AITRIOS」と連携した物流DXソリューションを提供
ソニーセミコンダクタソリューションズと協業
2025年9月4日 16:16
株式会社シーイーシーは4日、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、SSS)のエッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS(アイトリオス)」とのソリューション連携と、マーケティング分野でのSSSとの協業を開始したと発表した。
「AITRIOS」は、イメージセンサーを活用したセンシングソリューションの効率的な開発・導入を支援するエッジAIセンシングプラットフォーム。今回はソリューション連携の第1弾として、シーイーシーの物流効率化ICTソリューション「LogiPull(ロジプル)」と連携させ、トラックなどの貨物の積み降ろしをするための専用スペース「バース」の管理システムを提供する。
流通業界では2024年4月から、時間外労働の上限規制が適用されており、荷主事業者には、荷待ちや荷役作業を2時間以内に収めることが求められている。そのためには作業時間を正確に把握する必要があり、トラックのバースでの滞在を可視化するとともに、トラックの荷待ち・荷役作業時間の自動取得を行うバース管理システムの提供により、前述の「2時間以内ルール」の順守や作業効率化に貢献するとした。
具体的には、「AITRIOS」のAIカメラでトラックのナンバープレートを認識(車番検知)し、バースへの到着から退場までの流れを可視化可能。また、荷役作業管理において、荷待ちや荷役時間の実績を「AITRIOS」で自動記録することにより、手入力の手間や人為的ミス、不正確なデータ入力を防ぎ、トラックドライバーの不要な待ち時間や作業時間の短縮に貢献するとしている。
なお同ソリューションは、小規模な環境では標準パッケージの導入が可能な一方、大規模な環境ではSIによるカスタマイズ導入にも対応しており、物流企業の規模に応じた柔軟な対応を可能にするとのこと。
価格(税別)は、初期費用が105万8400円、月額費用が17万8400円。
シーイーシーは、このバース管理システムを小規模~大規模のさまざまな物流企業に提供し、2030年までに30億円の売上を目指す。さらに今後は、「AITRIOS」を活用したソリューション連携の第2弾として、データ利活用によって製造DXを推進するソリューション「VR+R」の提供を予定している。