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FLOWデジタル・インフラストラクチャー、東京都心部で新データセンターの建設を開始

 アジア太平洋地域でデータセンターおよびデジタルインフラ施設を開発・運営するPAGの子会社であるFLOWデジタル・インフラストラクチャー(以下、FLOW)は29日、東京都心部に新たなデータセンターキャンパスの建設を開始したと発表した。

 新しいデータセンターは、「TK7」と「TK8」の2棟で構成され、合計30MWのIT負荷を見込んでいる。6MWのIT負荷を見込むTK7は第1棟として、2027年第1四半期のサービス開始を予定する。

 FLOWの新キャンパスは、大手町や豊洲など既存のデータセンター集積地に近接する形で東京都心部に戦略的に拠点を構え、首都圏のデジタルエコシステムを支える最大級の規模のコロケーション型データセンター施設となる予定と説明。日本におけるデジタル経済の加速とAI導入の進展に対応するため、柔軟かつスケーラブルで、最先端のソリューションを顧客に提供するとしている。

 TK7とTK8の追加により、FLOWのポートフォリオは現時点および今後計画される170MW以上のITキャパシティを携え、日本、韓国、フィリピン、マレーシアにおける11のアセットに拡大する。

 FLOWのCEOであるサンジャイ・ゴエル氏は、「この度の開発は、FLOWのアジア太平洋地域における事業拡大において重要な節目であり、これにより日本を優先市場とすることにコミットしています。当社は、東京都心エリアでの容量ニーズに対応するハイパースケーラーや企業の皆様にサービスを提供し、市場において長年存在してきた供給制約や複雑な需要に応えるソリューションを提供できることを楽しみにしています」と述べている。

FLOWのTK7およびTK8データセンター(側面図のレンダリング)
FLOWのTK7およびTK8データセンター(正面図のレンダリング)