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NEC、金融機関のクラウド導入をトータルで支援する「NEC 金融クラウドソリューション」を提供
2025年6月19日 15:34
日本電気株式会社(以下、NEC)は19日、金融機関のクラウド導入をトータルで支援するサービス「NEC 金融クラウドソリューション」を提供開始した。
NEC 金融クラウドソリューションには、金融機関のクラウド導入に必要となる基盤構築から運用までの4つのサービスが含まれており、その中から選択して組み合わせることで、顧客ごとにセキュアなクラウド環境を迅速に構築できる。
4つのサービスのうち「NEC Secure PaaS/IaaS for Finance」は、新規クラウド導入や、オンプレミス運用されている業務システムをクラウドへ移行する際に使用する基盤。NECがこれまで実施してきた金融機関向けクラウド構築の経験から導き出した、最適な基盤を提供する。Amazon Web Services(AWS)のサービスを利用し、セキュアなアプリケーション実行環境の構築が可能となる。
「Secure CI/CD環境構築・運用サービス」は、アプリケーションの迅速なリリースと高い品質保証を実現する、セキュアな開発環境を構築・運用するサービス。NECが培ってきたCI/CD導入の経験より、標準化された開発プロセスを実現する開発環境一式を提供することで、開発からリリースまでの一連の流れを統制する。
「ガードレール構築・運用サービス」は、クラウド環境のセキュリティを統制し、危険な操作を予防・発見・是正するサービス。セキュリティポリシーの選定において、標準的なセキュリティ設定にあらかじめ対応済みのテンプレートから選定できるため、複雑な設定作業が不要。加えて、構築・運用までを包括的にサポートすることでセキュリティ事故を防止する。
「マネージドクラウドサービス」は、システムの監視から日々の運用や障害対応を安全・安心に実施するサービス。AWS上で動作する顧客のシステムを24時間365日、安全・安心に運用する。
サービスにより、金融機関に求められるセキュリティレベルを標準として整備することで、ゼロからのセキュリティ対策が不要になる。4つのサービスを組み合わせることで、顧客の戦略や課題に合致したモダナイゼーションを実現できる。
サービスには、組み合わせが容易でセキュアな環境を構築できるサービスを選別しており、顧客のニーズに合わせて、スピーディーに高品質な環境を構築できる。構築後は、エンジニアによる支援を実施するとともに、24時間365日の有人監視を実施し、異常時には速やかに通報する。
NEC 金融クラウドソリューションの提供価格は、標準の最小構成で月額50万円(税別)から。別途、初期構築費用、AWS利用料が必要となる。NECは、同サービスの提供を含む金融機関向けのモダナイゼーション事業において、2023年度から3年間で500億円の売り上げを目指す。