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NEC、金融機関10社と「地域金融機関 生成AI共同研究会」を設立 効率的・効果的かつ安全な生成AIの活用を目指す

 日本電気株式会社(以下、NEC)は19日、金融領域において、効率的・効果的かつ安全な生成AIの活用を目指す「地域金融機関 生成AI共同研究会」を、金融機関10社とともに設立したと発表した。生成AI活用のユースケースを検討し、金融機関の業務への実装を図るほか、今年度中に金融領域での生成AI活用のユースケース創出を目指すとしている。

 昨今では企業において生成AIを活用するための取り組みが進展しているが、銀行や保険会社などの金融機関においても同様に、生成AIを活用した業務効率化の取り組みが進められており、今後は、こうした取り組みを金融業界で共有し、業界全体の生産性向上や新たな価値創造に取り組むことや、生成AIを安全に活用するための仕組み作りが求められているという。

 一方で生成AIのような新しい技術の活用にあたっては、現行の業務にかかわる棚卸しやデータに基づく効果検証等が必要であり、共同検証による効率的・効果的な新技術の導入を進める必要があるとのこと。

 そこでNECでは、全国の金融機関とともにデジタル技術を活用した価値創出に取り組んできたこれまでの経験を生かして、金融機関10社と「地域金融機関 生成AI共同研究会」を設立した。

 同研究会では、金融機関共通の課題である生成AI活用にかかわるナレッジ不足を解消し、新たなナレッジを共有することや、Microsoft Azure OpenAI Service、NECの生成AI「cotomi」を活用したユースケースの検証などを行うことが目的。また、データサイエンティストによる、生成AIの活用を推進する人材の育成にも取り組むとした。

 なお、NECを除く8月16日時点の参加企業は以下の通り。

・愛媛銀行
・大垣共立銀行
・沖縄銀行
・紀陽銀行
・京都中央信用金庫
・三十三銀行
・静岡銀行
・東京スター銀行
・他金融機関2社