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キンドリル、AWSのエージェント型AIを活用したメインフレームアプリのモダナイゼーションサービスを提供
2025年6月20日 08:00
米Kyndryl(以下、キンドリル)は現地時間10日、AWS Transformのエージェント型AI機能を活用して、メインフレームアプリケーションをモダナイゼーションし、Amazon Web Services(AWS)へのデータ移行を支援する新たなアドバイザリーおよび実装サービスを発表した。
キンドリルの新サービスは、AWS Transformの自動化されたエージェント型AI機能を活用し、企業がメインフレームアプリケーションをAWSクラウドプラットフォームへ統合・移行するプロセスを簡素化させる。この取り組みの一環として、キンドリルは社内の専門家に対するAWS向けのAIスキルの教育を進めている。
メインフレームアプリケーションのAWSへの移行を促進するため、キンドリルはコンサルティングの専門知識とサービスを活用し、顧客のアプリケーション開発ライフサイクルの効率化を支援している。また、キンドリルはプラットフォームエンジニアリングとベストプラクティスを適用し、AWS上でのアプリケーション統合、迅速なプロビジョニング、デプロイを実現する。これにより、アプリケーションのモダナイゼーションを加速し、柔軟性とカスタマイズ性を高め、将来を見据えたソフトウェアデリバリーの体制を構築し、開発者のエクスペリエンス向上を図る。
さらに、キンドリルはAWS Transformを活用してメインフレームアプリケーションのモダナイゼーションとAWSへの移行を支援するサービスを提供している。多くの組織にとって、ソースコードやドキュメントの探索、分析は困難で時間がかかり、エラーが発生しやすい作業となるが、AWS Transformはエージェント型AIにより複雑なコード用語を翻訳する機能を備えており、アプリケーションドキュメントの理解と作業効率を向上させる。
キンドリルの予測では、AWS Transformを大規模なモダナイゼーションおよび移行プロジェクトに適用することで、プロジェクト期間を最大で約3分の1に短縮できる可能性があると説明。この新しいサービスにより、顧客はメインフレームのデータやアプリケーションから迅速に価値を引き出し、デジタルビジネスの拡張と変革を推進できるとしている。
キンドリルのAIを活用したオープン統合プラットフォーム「Kyndryl Bridge」は、クラウドとメインフレームの自動化およびイベント処理を統合し、顧客が新たなモダナイゼーション対象のアプリケーションを特定できるよう支援する。また、AWS Transformを使用してメインフレームアプリケーションをモダナイズし、AWSに移行することで、より多くの価値を創出し、ステークホルダーへの迅速な情報提供と意思決定の簡素化を実現できるとしている。