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MBSD、AD環境の脆弱性を短期間で把握できる簡易診断サービス「AD Security Baseline Check」
2025年6月10日 08:00
三井物産セキュアディレクション株式会社(以下、MBSD)は9日、Active Directory(AD)環境のセキュリティ課題を、短期間かつ簡易に把握できるサービス「AD Security Baseline Check」を6月より提供開始すると発表した。
「AD Security Baseline Check」は、WindowsベースのAD環境を対象に、実際の侵害リスクにつながるセキュリティ上の問題点を洗い出すサービス。MBSDが開発した専用ツールを、利用者自身でADサーバーおよびクライアント端末上で実行し、その出力結果を基にMBSDのセキュリティエンジニアが解析を行う仕組みのため、AD環境のセキュリティ状態を迅速かつ効率的に診断できるという。
またMBSDが提供する専用ツールを利用者自身が実行するだけで調査を行えるので、従来のペネトレーションテストと比較して、事前準備や社内調整にかかる負担を軽減でき、業務やシステム環境への影響も最小限に抑えられるとのこと。
なお調査対象は、「パスワード関連の設定不備」「ADサーバーの構成ミスやポリシーの不適切な設定」「パッチマネジメントの不備」「不適切なネットワーク制御」「アクセス制御に関する問題」といった、ペネトレーションテストで検出される頻度が高く、機械的な診断によって把握可能な、代表的なセキュリティ項目に限定される。
このため、従来のペネトレーションテストと比べ、調査の実施から報告までを短期間で完了でき、支店・支社、グループ会社など、複数のAD環境を対象としたセキュリティ状況の効率的な把握に適しているとした。
また、本格的なペネトレーションテストの実施に先立って簡易的にリスクの有無を確認したり、セキュリティ対策の優先順位付けや予算確保に向けた判断材料として利用したり、複数のAD環境におけるセキュリティ状況を効率的に把握したり、といったケースでの利用にも向くとのこと。