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日立ソリューションズ・テクノロジー、製造業のOT環境向け「TXOneセキュリティソリューション」を販売

 株式会社日立ソリューションズ・テクノロジーは28日、OT(運用技術)セキュリティを手がけるTXOne Networks Japan合同会社(以下、TXOne)との販売代理店契約に基づき、製造業などのOT環境のセキュリティ強化を支援するTXOneセキュリティソリューション(Elementシリーズ、Stellar、Edgeシリーズ、SageOne)を販売開始すると発表した。

 TXOneセキュリティソリューションは、経済産業省が策定した工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドラインで示されている、セキュリティ対策の重要ポイントとなる、セキュリティ検査、ネットワーク防御、エンドポイント保護を網羅し、多様なOT環境における独自のニーズに対応。セキュリティ対策負荷を低減し、システムやデータをセキュリティ脅威から保護する。

TXOneセキュリティソリューションによるOTセキュリティ対策

 TXOneセキュリティソリューションのうち、セキュリティ検査のTXOne Elementシリーズは、クローズド環境下の機器、スタンドアロン機器、工場などに外部から持ち込まれる機器、外部に出荷される機器などに対して、セキュリティ検査を実施し、マルウェアを検索・駆除する。

 USBメモリ型、タッチパネル付き端末型の検査機器を用いて、簡単な手順で検査が可能。検査対象へのソフトウェアのインストールが不要で、レガシーWindows/Linuxに対応する。検査と同時に資産・脆弱性情報を収集し、情報の一元管理やセキュリティレポートの生成ができる。

 エンドポイント保護のTXOne Stellarは、OT環境のエンドポイントを、マルウェア、アプリケーションへの攻撃、不正なアプリケーション実行、USBを使った脅威や悪意ある活動から保護する。

 導入・運用の影響を最小化した設計(インストール後の再起動不要、メンテナンスモードで容易に更新)で、正常動作を機械学習によりルール化し、ルール外の動作をふるまい検知して防御が可能。レガシーWindows OSにも対応する。

 ネットワーク防御のTXOne Edgeシリーズは、ネットワークトラフィックを監視し、異常な通信や脅威を検知・分析することで、OTネットワークへの侵入や攻撃から資産やネットワークを保護する。

 ネットワークセグメンテーションによるまん延防止が可能で、仮想パッチにより脆弱性を持つ端末を保護する。また、ネットワーク構成変更なしで導入できる。

 サイバーフィジカルシステム(CPS)保護プラットフォームのTXOne SageOneは、セキュリティ情報を統合管理し、環境内の資産やネットワーク構造を可視化することで、潜在的な脆弱性に関する知見を提供するとともに、資産の保護と脅威の検出を行う。

 TXOneのすべてのソリューションの統合管理が可能で、資産のライフサイクル(調達から廃棄まで)を通じて、セキュリティ保護状態を統合的に把握可能。配下のTXOne製品からデータを収集・分析して、脅威検出、リスク評価、可能なセキュリティ対策、脆弱性管理などの包括的なセキュリティ情報を提供する。セキュリティ検査、ネットワーク防御、エンドポイント保護を網羅する。