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パナソニック コネクト、倉庫実行管理システムで検品やピッキング業務を効率化する新オプションを提供
2025年5月29日 11:44
パナソニック コネクト株式会社は28日、100%子会社のベルギーZetesが提供している倉庫実行管理システム(WES)「ZetesMedea」のオプション機能として、カメラを用いて複数バーコードの一括読み取りが可能な「ZetesMedea Camera Verification」と、音声認識を活用して倉庫内でのピッキング作業を効率化する「ZetesMedea Voice Picking」を、6月より提供開始すると発表した。
「ZetesMedea」は、倉庫内の現場オペレーションの高度化を実現するSaaS型WES。既存の基幹システムを維持したまま、入庫から出庫までの一連の倉庫業務を手軽にアップデートできる点を特徴としている。
今回新たに提供開始されるオプションのうち「ZetesMedea Camera Verification」は、カメラと「ZetesMedea」を連携させることで、複数の荷物のバーコードを一括で読み取り可能にするもの。バーコードの読み取り結果は「ZetesMedea」上のサーバーと自動照合され、誤積載などの要因で計画外のバーコードが検出された場合には、管理者画面上でアラート通知されるため、誤出荷を未然に防げるとした。また、読み取り結果の画像データは自動保存される仕組みで、「ZetesMedea」の作業履歴と連動した実績管理を行える。
さらに、ハンドリフトに荷物を積載したままでも読み取り可能なため、検品のための荷下ろしや荷積みの手間を削減でき、作業時間の短縮につながるほか、ハンドリフトやベルトコンベア上で移動している荷物のバーコードの読み取りにも対応するので、既存の現場運用を変えることなく、スムーズにシステムを導入できる点もメリットとした。
パナソニック コネクトでは、特に、大規模倉庫における入荷検品や出荷検品など、荷量が多く大量のバーコードの読み取りが必要な用途に適しているとしている。
一方の「ZetesMedea Voice Picking」は、作業員が装着したヘッドセットを用いて、ピッキング作業指示や作業状況の入力を音声で行うことにより、ハンズフリーでのピッキング作業を実現するオプション。作業伝票の確認などで必須だった作業員端末の操作は不要になるという。
また、作業順序や棚のロケーションなどの指示を音声で行うため、紙伝票を見ながらのピッキング作業と比べて業務に集中でき、ピッキングミスのリスク抑制、作業員の負荷低減を実現するとのこと。
なお音声認識は日本語と英語に対応し、管理者画面は日本語、作業員は英語といった運用も可能。加えて、作業員端末ごとの音声認識補正により、話者ごとの癖やイントネーションの差異から生じる誤認識を低減する仕組みを備えている。