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NTT Com、製造業向けIoT導入パッケージ「IoT Platform Factoryパッケージ」

 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は、IoT環境をワンストップで提供する「IoT Platform」サービスの第1弾として、製造業向けにIoTの導入に必要となるデバイスやネットワーク、アプリケーションなどをまとめて提供する「IoT Platform Factoryパッケージ」を5月16日から提供開始する。

 「IoT Platform Factoryパッケージ」は、IoTの導入に必要となるデータ収集・分析アプリケーションや、セキュアなネットワーク、プライベートクラウド、産業機器やセンサー類に接続するデバイスをまとめて提供するサービス。クラウドサービスとして提供するため、個別システム構築に比べ導入に必要な期間が短く、ランニングコストも月額2万2450円からと安価に利用できる。

 産業機器やセンサー類から取得したデータを、NTT Comのクラウド基盤「Enterprise Cloud」に集積することで、工場間や工場と本社オフィス間などでデータの共有・活用が可能。自社工場の稼働状況のモニタリングや、産業機械などの製品の納入先でのモニタリングによるリモートメンテナンスなどに活用できる。

IoT Platform Factoryパッケージの活用例

 ネットワークは、インターネットを介さない企業向けモバイルネットワーク(Arcstar Universal One モバイル)を接続回線に用い、プライベートクラウドに直結することで、重要な情報を扱うことができるセキュアなIoT環境を実現。接続回線がモバイルであるため、敷設工事などが必要な固定回線に比べ大幅に短い期間での導入が可能で、IoTを手早くスモールスタートで始めることができる。

 データ収集・分析アプリケーションには、シュナイダーエレクトリックの「Vijeo Citect」およびジェイティエンジニアリング社の「JoyWatcher」をパッケージに組み入れて提供する。アプリケーションのラインナップは今後も追加していく。

 「IoT Platform」では今後、第2弾として自動車向けのパッケージを7月に、第3弾として各種機器・製品向けのパッケージを9月に提供開始する予定。

三柳 英樹