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69台のUPSを1台に集約し消費電力を約2割削減~江南厚生病院
信頼性向上や物理スペースの確保も
(2016/4/6 16:58)
株式会社富士通エフサスと富士通株式会社は6日、愛知県厚生農業協同組合連合会 江南厚生病院が、「FUJITSU Sustainability Solution エフサスグリーンファシリティソリューション」適用によるUPSの集約を行ったと発表した。69台のUPSを1台に集約し、約2割の省電力を実現したという。
多くの医療機関では、瞬低・瞬断を始めとする各種電源トラブルに備えて、システムごとにUPSを設置するケースが一般的。しかし、UPSは数が増えるとそれだけ電力消費が多くなるほか、死活管理・バッテリ交換などの運用負荷、設置スペースの増大といった点も課題になるという。
江南厚生病院でも、システムやネットワーク機器ごとに小型UPSを設置してきたため、消費電力、運用管理は大きな課題になっていた。また、バッテリ交換やUPS本体の入れ替えタイミングが統一できず、その都度一時的なシステム停止を検討する必要があったものの、救命救急、高度・専門医療を担っているため、長時間の停止が難しい点も問題だったとのこと。
同院では、電子カルテをはじめとした大規模なシステム更改を行うにあたって、UPSの入れ替えも必要となったことから、富士通エフサスの提案を採用。「エフサスグリーンファシリティソリューション」の一環として、従来の69台分のUPS機能を、シュナイダーエレクトリックのモジュール型冗長方式UPS「Symmetra PX」1台に集約した。
Symmetra PXの導入にあたっては、サーバーラックごとに分散していたUPSの重みや発熱が1カ所に集中するため、床の耐荷重検討や機器排熱を考慮したサーバールーム全体のレイアウトプランが重要になる。また、電気幹線の引込も既存の設備とは異なることから、ファシリティの見直しも必要。そこで、富士通と富士通エフサスは、シュナイダーエレクトリックと連携し、レイアウトプランの作成、ならびにICTシステム構築とファシリティ改善の全体プロジェクトマネジメントを実施した。
これによって、消費電力を約2割削減したほか、運用負荷を大幅削減。さらに、信頼性向上、物理スペース確保を実現したとのこと。