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ネットワンシステムズ、ネットワーク機器の設定情報やログ情報を自動管理するサービス「DIMS」

 ネットワンシステムズ株式会社は、保守サービスとの連携で障害時の復旧時間を大幅に短縮可能にする、ネットワーク機器の設定情報やログ情報を自動管理するサービス「DIMS(Device Information Management Service)」を4月1日に販売開始する。

 「DIMS」は、企業・組織のIT部門では運用コストの削減とシステムの安定稼働の両立が求められる一方、安定した情報基盤運用に必要な機器の設定情報やログ情報の管理運用負荷が増大しているという課題を解決するサービス。「機器設定情報とログ情報の自動的な保管」と「メールを介した機器情報の取得」の2つの機能により構成される。

 機器設定情報とログ情報の自動的な保管機能は、ネットワンシステムズから貸与する専用の情報収集サーバーが、サービス対象のネットワーク機器の設定情報やログ情報を定期的にデータセンターにアップロードして自動保管し、専用のサービスポータルからお客様が各情報をダウンロードして利用する。

 メールを介した機器情報の取得機能は、問題発生時に顧客から連絡を受け、保守サービスに基づいて、ネットワンシステムズの遠隔監視運用サービス担当者が、顧客のネットワーク環境に直接アクセスすることなくメールを介して該当機器の最新情報を安全・迅速に取得する。

 これにより、顧客企業は自社内での機器設定情報・ログ情報の管理環境が不要となり、運用管理負荷・コスト削減を実現する。また、問題発生時には「DIMS」とネットワンシステムズの保守サービスを連携させることで、保管している機器設定情報・ログ情報と新たに取得する機器情報を組み合わせて原因解析に活用。機器障害と判定した際には既存の設定情報を代替機に反映し、顧客の運用管理負荷軽減と同時に復旧時間を短縮する。

 顧客側で準備が必要な要素は、情報収集サーバーの設置と情報収集サーバーへのメールアドレスの付与のみで、専用線やVPN接続によるネットワーク環境の変更やファイアウォールポリシーなどの変更は必要ない。

 サービス販売開始時の対象機器は、米Cisco Systems製のネットワーク機器群(ルーター、スイッチ、ファイアウォール、無線LANなど)。ネットワンシステムズの保守サービス対象外の機器も管理機能の対象に含むことができ、今後は他社製のネットワーク機器やサーバー、ストレージなどにも対応する予定。

 サービスの料金は月額10万円(税別)で初期費用はなし。契約期間は年単位。主な販売対象は大規模企業、官公庁、自治体。ネットワンシステムでは3年間で4億円の売上を目標とする。

三柳 英樹