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Hyper-Vコンテナに対応したWindows Server 2016 Technical Preview 4が公開

 米Microsoftは19日(米国時間)は、Windows Server 2016 Technical Preview 4(TP4)を公開した。同時に、Hyper-V Server、Windows Server 2016 EssentialsのTP4も公開されている。なお、今回公開されたTP4は、先日アップグレードが可能になったWindows 10 November ReleaseのOSカーネルをベースにしてしている。

 8月に公開されたWindows Server 2016 Technical Preview 3と比べ、さまざまな機能が追加されている。

 具体的には、コンパクトなOS環境であるNano Server上で、DNS、IIS、Windows Server Installer、Windows Update(WMIベース)がサポートされたほか、リカバリコンソールの機能が追加された。これにより、ネットワークコンフィグレーションのリペアなどが簡単に行えるようになっている。

 さらに、Nano Serverのイメージをビルドする際、作業が簡単に行えるようにPowerShell Moduleが用意された。

 コンテナ機能に関しては、Windows 10 November Releaseでサポートされたネステッド Hyper-Vの機能を利用して、Hyper-V上にコンテナを構築するHyper-Vコンテナが新たにサポートされた。これによりTP4では、Windows ServerコンテナとHyper-Vコンテナの2種類のコンテナが利用できるようになった。

 Active Directory Domain Service(AD DS)では、個人デバイスと企業で購入したデバイスの両方に対応するようになった。これにより、個人がさまざまなデバイスを利用する現在において、セキュアな環境でActive Directory(AD)を利用できるようになっている。AD Federation Serviceでは、LDAP Directoryをサポートしている。

 このほか、Hyper-VやScale-Out File ServerのOSをアップグレードする際にダウンタイムをゼロにするFailOver Clusterや、マルウェア対策機能のWindows Defender、リモートデスクトップサービスの機能が向上。File and Storage Service、Web Application Proxyでも機能が強化された。

 また、新しいWindows Consoleでは、Windows 10で採用されたコマンドコンソールの機能をサポートした。PowerShellも5.0に機能アップされている。

 Windows Server 2016は、順調に開発が行われているようだ。当初アナウンスされていたとおりに、年末までにTP4のリリースという約束が守られている。コンテナ関係の機能がある程度フィックスできれば、2016年の中盤までにはリリースされるだろう。

山本 雅史