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日本HP、ビッグデータに最適化したストレージサーバー「Apollo 4000シリーズ」

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は2日、スケールアウトコンピュート・プラットフォーム「HP Apolloファミリ」において、ビッグデータに最適化された「HP Apollo 4000シリーズ」を提供すると発表した。

 「HP Apollo 4000シリーズ」は、ビッグデータに最適化されたストレージサーバーで、「HP Apollo 4200 System」と「HP Apollo 4530 System」をラインアップする。

 このうちHP Apollo 4200 Systemは、2Uサイズに最大224TB(3.5型ドライブ×28、または2.5型ドライブ×50)を内蔵可能で、高いストレージ密度を提供可能。形状は標準的な2Uラックサーバーのため、既存ラックをそのまま利用できる。価格は、66万7000円(税別)から。

 一方のHP Apollo 4530 Systemでは、4Uサイズに3台のサーバーノードを搭載。各ノードには3.5型ドライブ×15を内蔵でき、Hadoopやビッグデータ分析など、CPUパワーとスピンドル数のバランスを重視する場合に最適という。価格は、229万1000円(税別)から。

 なおHP Apollo 4000ファミリは、超高密度サーバー「HP Moonshot」との組み合わせにより、革新的なHadoopインフラ基盤である「HP Big Data Reference Architecture」を構成するとのこと。このリファレンスアーキテクチャでは、標準的なHadoopディストリビューションの、非対称的な展開が可能となり、ユーザーは必要に応じて、ストレージとコンピュートを別々に拡張可能。従来の最大2倍の処理能力を半分の物理スペースで実現できるとした。

 また日本HPでは、同時に、Apache Hadoopディストリビューションである「Cloudera Enterprise」と「Hortonworks Data Platform(HDP)」、オブジェクトストレージ「Scality Ring」も販売開始する。

 従来も、リファレンス構成、技術情報の公開など、積極的な情報発信をしてきたこれらのソリューションに関し、今後はさらに販売まで含めて総合的に取り組み、各社の日本法人と共同で国内市場をけん引するとしている。

石井 一志